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2011年3月 9日 (水)

ノシラン

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 写真は京都府立植物園で撮ったノシランです。 この時期の種子は、最も美しい時期を過ぎ、表面には皺が目立っていますが、まだ美しい青紫色が残っています。 かなり鳥に食べられて少なくなってしまっていますが、写真は葉に隠れていた部分を少し持ち上げて撮ったものです。
 ノシランは本州の紀伊半島以西から、四国、九州、沖縄の、海岸近くの林内に生える多年草です。 花期は7~9月で、下は上と同じ株のノシランで、6月中旬の花の咲き始めです。

Noshiran100616_1

 ところで、上で、青紫色のものは「果実」ではなく「種子」だと書いたことに気づいていただいたでしょうか。 ノシランは、植物の大きさはかなり違いますが、分類的にはユリ科( 最近のAPG植物分類体系では、スズラン科になっています )のジャノヒゲ属で、花のつくりや、種子の様子は、ジャノヒゲとたいへんよく似ています。 1つの花には1本のメシベがあるのですが、花が終わり、子房が膨らみはじめると、すぐに子房壁が破れ、中にあった複数の種子が露出し、種皮が青紫色になってきます。
 1枚目の写真と2枚目の写真で、最初の写真のどの部分が1つの花に由来しているのかを比較してみてください。
 下は1枚目の写真の一部を切り取ったものですが、赤い円で囲った部分が1つの花に由来することが分かっていただけると思います。 長い花柄(=果柄)の先に(6枚の)花被片が残存しており、その花被片に抱かれるように(1つの果実に相当する)数個の青紫色の種子がついています。

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※ ジャノヒゲの種子の様子はこちらに載せています。

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コメント

鳥たちにはタイヘンな好物なんですね、よう食べられてますね。

オニシバリの果実は液果で、夏に赤く熟します、少し辛みがあるようです、とあります。
ノシランの花期は7~9月とあります。
夏に京都府立植物園に行かなくっちゃ・・・とそこから出発のわんちゃんです。


投稿: わんちゃん | 2011年3月11日 (金) 22時10分

> 鳥たちにはタイヘンな好物なんですね、よう食べられてますね。

種子の表面が凹んでいるのも、鳥が熟し具合を知るために嘴で挟んで硬さを調べた跡かもしれませんよ。

投稿: そよかぜ | 2011年3月12日 (土) 00時26分

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