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2011年2月28日 (月)

トチノキの冬芽

 トチノキの冬芽が青空の下で光を浴びて輝いていました。

Tochinoki110219_1

 トチノキの冬芽が光っているのは、冬芽全体が粘液で覆われているからです。 粘液で覆われている理由としては、乾燥などから冬芽の内部を守るためとか、虫などの食害を防ぐためと言われていますが、よく分かりません。

Tochinoki110219_2

 以前、ホオノキゴンズイなどの冬芽の記事で、芽には頂芽と腋芽があり、木の種類により頂芽が発達するものと腋芽が発達するものがあることを書きました。
 一般的に頂芽が発達する木は、込み入った枝で限られたスペースにできるだけたくさんの葉をつけて光合成量を高めようとするのではなく、とにかく先へ先へと伸びようとしているわけで、高くなる木に多く見られます。 トチノキは谷間などの水分の多いところによく見られる高木で、成長速度も速く、頂芽と腋芽を比較すると、やはり頂芽の方が断然大きくなっています。

Tochinoki110219_3

 明日はトチノキの芽の下方にある葉痕(葉の取れた跡)に注目してみたいと思います。

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木2 落葉樹」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
トチノキの冬芽は元気いっぱいの感じがしますね。頂芽と腋芽の説明がわかり易いです。

投稿: 多摩NTの住人 | 2011年3月 1日 (火) 08時33分

   トチノキの冬芽

トチノキの冬芽 の 短歌

『 とちの芽の ものものしくも 粘液を 
          吐けるを愛す 坂の夕日に 』
                  鹿児島 寿蔵 

投稿: S.ひでき | 2011年3月 1日 (火) 17時24分

多摩NTの住人さんはトチノキに「元気」を感じられたし、S.ひできさんに紹介していただいた鹿児島寿蔵の短歌からはトチノキの“どっしり感”を感じます。
とにかくトチノキは存在感のある木ですね。

投稿: そよかぜ | 2011年3月 1日 (火) 21時07分

トチノキの実を拾ったことがあります
今、フウのおもちゃになってます。

すると、あの木は今頃こんな冬芽を付けて二枚目の写真のようにピカッピカッと光ってるんですね。

投稿: わんちゃん | 2011年3月 2日 (水) 16時44分

とにかくネバネバですので、虫をくっつけているかもしれませんよ。

投稿: そよかぜ | 2011年3月 3日 (木) 00時39分

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