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2011年2月10日 (木)

竹の切り口にトビムシ

 近くの里山を歩いていると、道の脇の竹が切られていて、その切り口に黒い小さなものがたくさんついているのが目につきました。

Tobimusi110206_1

 近づいてみると、ムラサキトビムシ科の1種と思われるトビムシでした。

Tobimusi110206_2

 このトビムシのいる竹の切り口は、地表から40cmあまりの高さです。 長さが分かるように竹の根元にレンズキャップを置いていますが、このレンズキャップは望遠レンズのもので、直径が82mmあります。

Tobimusi110206_3

 竹は切られたばかりのようで、維管束の断面からは糖分などを含んだ樹液が浸み出しているのでしょう。 しかし、落ち葉の下にいるトビムシが、においか何かでそのことを知ることができるというのは驚きですし、この高さまでたくさんのトビムシが上ってくるというのも驚きです。

※ トビムシについて
 トビムシの仲間は、日本で約340種、世界全体では約6,500種が知られています。 トビムシは昆虫か否か、分類学的には微妙な位置にいる昆虫です。 1つの理解としては、トビムシなどは無翅昆虫類で、有翅昆虫は無翅昆虫から生じたとされていますが、一方ではトビムシなどは甲殻類に近いともされ、遺伝子解析でも、方法の違いで、それぞれの説を支持する結果が得られています。
 トビムシは足が6本で、一見昆虫に近いのですが、跳躍器(注1)や粘管(注2)などの独特の器官をもち、触角に筋肉があり、昆虫では腹部に11体節があるのに対してトビムシでは6体節しかないなど、多くの昆虫には見られない特徴もあります。

(注1) トビムシはその名のとおり、よくジャンプするのですが、このジャンプはバッタの仲間などのように後肢で行うのではなく、普段は腹部腹面にくっついている跳躍器を伸ばすことで行います。 ただしイボトビムシの仲間には跳躍器はありません。
(注2) 粘管とは腹部下面にある管状の器官で、体内の浸透圧を調整する機能を持つといわれています。 これを持つことがトビムシの仲間の大きな特徴で、トビムシの仲間は「粘管類」とも呼ばれています。

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コメント

>維管束の断面→初耳です

ウチの近所には竹林がいっぱいです
ちょっと注意深く意識してみます。
切り口ですよね・・・
(切り口があるかなぁ)

トビムシ
無翅昆虫類といいながら、
跳躍器や粘管などの独特の器官をもち、
とあります。
跳べるんですね、
粘管って初耳です。

投稿: わんちゃん | 2011年2月10日 (木) 22時55分

跳躍器も粘管も写真には写っていないので、あまり詳しく書きませんでしたが、「注」として本文に補足しておきました。
これらも、いちおうは撮ろうと思い、上からではなく、横から撮ったのですがダメでした。腹側から撮らなければダメなようですね。

投稿: そよかぜ | 2011年2月11日 (金) 08時16分

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