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2011年1月 5日 (水)

樹皮

 木の幹のいちばん外側は樹皮で覆われています。 つまり、樹皮が木の内部を守っていることになります。 この樹皮は死んだ細胞からなります。
 木は年々太ります。 これは樹皮から少し内側にある形成層で細胞分裂を行い、内側に木部が、外側に師部が形成されることによるのですが、木部の細胞はすぐに死んでしまいます。
 とにかく、幹が太れば幹の表面ははちきれてしまいます。 内部を保護している樹皮がはちきれて隙間ができ、内部を保護できなくなるといけないので、樹皮の直下にはコルク形成層があり、幹が太くなることにあわせて新しい樹皮をコルク形成層の外側に作っていくのですが(注1)、死んだ細胞からなる外側の樹皮がはちきれていくことには変わりはありません。
 はちきれた外側の樹皮は、木の種類や樹齢にもよるのですが、剥がれ落ちていく場合もありますし、内側の樹皮にくっついている場合もあります。

 下は剥がれ落ちようとしている樹皮です。

Juhi090321_1

 伐採されたマツの木がありました(下の写真)。 マツの幹の特徴的な様子は、はちきれた樹皮がくっついて残っていくことで作られます。

Juhi020106_1

 下は上のマツの切り株を、上から見たものです。 盛んに細胞分裂をしていた形成層の部分は、細胞の周囲が硬いと細胞分裂できませんから、柔らかく腐りやすく、隙間ができています。 それはともかく、樹皮も毎年作られ、それが年輪のように積み重なっていることが分かります。
 この枯れたマツの株では、年毎に作られる樹皮と樹皮の間に、菌類の白い菌糸と思われるものが入り込んでいますので、たいへん分かりやすくなっています。

Juhi020106_2

 次回はこの樹皮の隙間で越冬する虫たちについて書くつもりです。

(注1)
 コルクガシは特にこのコルク形成層の働きが活発で、どんどん樹皮を作っていきます。 私たちはこの厚い樹皮を剥ぎ取り、コルクとして利用しています。

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コメント

そうかぁ・・・ナルホド
中身が太ると外側に着ているモノがパンパンになってはちきれてしまう・・・うんうん

でも、それ以上はワカリマセン??

投稿: わんちゃん | 2011年1月 7日 (金) 22時02分

木の種類によって樹皮の様子も違ってきますので、樹皮で木を見分けることもできます。樹皮の図鑑もありますよ。

投稿: そよかぜ | 2011年1月 8日 (土) 08時32分

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