キハダエビグモ
1月6日の写真にもクモの糸が写っていますが、樹皮の下にはいろいろなクモも越冬しています。 今日の記事の写真は、12月27日にケヤキの樹皮の下にいたキハダエビグモです。
キハダエビグモは、暖かい時期でも、太い樹木の樹皮面や枝葉間を歩き回って獲物を探すクモで、年間を通して木の上で生活しています。 キハダエビグモの「キハダ」は、「黄肌」ではなく、「木肌」なのでしょう。 下の写真では脚を立てていますのでそれほど扁平な感じはしないかもしれませんが、 樹皮の下に潜り込むのに都合の良い扁平な体をしています。
エビグモの仲間は、カニグモに近い蜘蛛です。 これまでに、ハナグモ、アズチグモ、ヤミイロカニグモなどのカニグモの仲間を記事にしてきましたが、体つきが扁平なのは、エビグモとカニグモに共通の特徴です。 カニグモは大きな第一脚と第二脚を左右に広げている姿がカニを連想させるところからの名前ですが、エビグモの場合は、それほど第一も第二脚も発達していませんし、脚を左右に広げて構えることもしません。 つまり「カニ」より細長い印象の「エビ」なのです。
エビグモの仲間はカニグモの仲間より動きは速く、カニグモの仲間が待ち伏せに徹しているのに対し、もう少し積極的に餌を求めて行動する蜘蛛かもしれません。
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コメント
> キハダエビグモは、暖かい時期でも、太い樹木の樹皮面や枝葉間を歩き回って獲物を探すクモで、年間を通して木の上で生活しています。
クモって空中に蜘蛛の巣を張って獲物を捕らえるモンとばかりの印象ですが
キハダエビグモは地味ぃな印象です。
ますます、真冬の樹皮の下、次から次へと覗いてみたい・・・・・
投稿: わ | 2011年1月12日 (水) 23時31分
このクモは大きい方ですが、樹皮の下はルーペが無いと見逃してしまいそうな虫たちがたくさんいます。
投稿: そよかぜ | 2011年1月13日 (木) 07時10分