アカアシノミゾウムシ・ニレノミゾウムシ
樹皮の下で越冬する虫シリーズ、第1回は前回の「樹皮の下で越冬する虫たち」で、個体数がいちばん多く写っていたノミゾウムシです。
アカアシノミゾウムシは、成虫・幼虫とも、ケヤキの葉を食害します。 成虫の体長は2~3mmで、体色は、昨日も書いたように、全身が黒色のもの、脚だけが赤く他は黒色のもの、頭部と胸部が黒く他は赤いものなど、変異が大きいのですが、少なくとも頭部は黒色のようです。
上の写真で、赤い地色に黒色の模様が入っているものは、他のものよりほんの少し体のサイズが小さいようですし、頭部の色も真っ黒ではないようで、ニレノミゾウムシだろうと思います。 ケヤキもニレ科ですので、両者が混じっていたのだと思います。
ニレノミゾウムシを横から撮ったものを、下に載せておきます。
これらのノミゾウムシは「ゾウムシ」の名前がついているように、長い口吻があるのですが、この口吻は体の下にくっつけていてなかなか見えません。 数頭を掌の上に落とし、裏返して写真を撮ろうとしたのですが、私の暖かさが伝わったのでしょうか、次々と20cmほども飛び上がり、みんないなくなってしまいました。 つまり大きさが蚤のように小さいというだけでなく、蚤のようにジャンプするゾウムシです。
やっと撮れたアカアシノミゾウムシの口吻の様子はこちらに載せています。
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コメント
こんにちは。今年もよろしくお願いします。
ゾウムシは固まって転がり落ちるとばかり思っていました。ノミハムシと同じですね。
投稿: kuwachan | 2011年1月 9日 (日) 14時49分
そんなに足が太くないのに、ほんとうにゾウムシらしからぬ行動ですね。
小さな虫もいろいろおもしろいものが多いのですが、名前を調べるだけでも苦労します。
今年もよろしくお願いします。
投稿: そよかぜ | 2011年1月 9日 (日) 23時56分
> 成虫の体長は2~3mm
小さい虫なのに、名前がなんと長い(10文字も)・・・
と、思いました。
脚だけが赤いですけど
ノミのようにちっちゃくて飛び跳ねますよ
ゾウムシの仲間ですけどね・・・
と、言いたかったのですね。
また、もう一度2~3㎜?
投稿: わんちゃん | 2011年1月10日 (月) 20時55分
短い名前は目立つ大きな虫に先に取られてしまっていますからね。
投稿: そよかぜ | 2011年1月11日 (火) 06時56分