モンギンホソキバガ
モンギンホソキバガは、体長は約1cmですが、これだけ細いと、たいへん小さく感じます。 でもよく見ると、なかなか美しい蛾です。 頭を下げ、腹部を持ち上げ、その腹部に後脚をくっつけてとまります。 写真はソメイヨシノの幹の地上40cmほどの所にとまっていたものです。
キバガ類は、長く伸びた下唇鬚が反り返り、頭の上にまで達していて、これを牙に見立てての名前です。 下唇鬚は小蛾類やアツバ類でも発達している蛾がいますが、キバガ類では、体の大きさの割に、特によく発達しています。
幼虫の食餌植物ははシラカシの葉とされています。 成虫は夏に数回発生し、10月頃に成虫になったものがそのまま越冬するようです。
こんなに小さな体で、よくこの寒さに耐えられるものです。
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コメント
母の世代に銘仙の着物がありました
その柄に良く似てると思いましたね。
吹きっさらしの所で越冬するのですか?
それにしても手(?)とか足(?)とか鬚(?)とか同じところから出てるように見えますけど
もちろん違いますよね?
投稿: わんちゃん | 2011年1月18日 (火) 23時59分
> 吹きっさらしの所で越冬するのですか?
風当たりの弱い所を選ぶでしょうが・・・
> 手(?)とか足(?)とか鬚(?)とか同じところから出てるように見えます
触覚は複眼の前から出ていますが、その複眼を触角が隠していますから判り難いですね。
昆虫の足は体に近い方から、転節、腿節、脛節、付節と呼ばれています。後肢は記事に書いたように腹部にくっつけていて、前肢と中肢は腿節までを体にくっつけているので、そのように見えるのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2011年1月19日 (水) 07時40分