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2011年1月 4日 (火)

マンリョウ(2)

 昨日はマンリョウの林の中での様子を中心に記事にしました。 今日はマンリョウの葉(と花)についてです。
 マンリョウの葉は特徴的です。 葉の縁は凸凹していますが、これをきょ歯と呼んでいいのでしょうか。 凹んでいる部分は葉の表側に盛り上がっています。 むしろこの盛り上がりのために平面的に広がれなかったような形態をしています。

Manryou110103_1

 そして、この葉を太陽の光に透かしてみると、褐色と黒色の2種類の小斑点が葉面全体に広がっています(下の写真)。

Manryou110103_2

 下はマンリョウの葉の断面です。 葉縁の盛り上がった所の内部には、球形の部屋がありました。 そして、褐色の点と黒色の点は、いずれも葉肉内に存在します。

Manryou110103_3

 これらについて、本やHPなどで、調べてみました。
 まずは葉縁の“小部屋”についてです。 これだけ明確な構造があるのですから、何らかの機能があるはずです。
 しかし結論から書くと、これがどんな機能を持っている所なのか、分かりませんでした。 1つだけ、(社)大阪自然環境保全協会によるHP「大阪百樹」の「マンリョウ」には、この部分は「内密腺」(内蜜腺の誤り?)と呼ばれ、古い本には空中窒素を固定するバクテリア (葉瘤(ようりゅう)菌)が共生していると書かれているが、この内容には疑問がある旨の記載があります。

 次に、葉全体に分布している褐色や黒色の小斑点についてです。 この部分についても、何らかの物質が何らかの理由で集まっているはずなのですが、これらに関する記載も見つけることはできませんでした。
 しかしこの小斑点は、花の時期を見ると、花柄にもガクにも花弁にもオシベの葯にも、そして若い実の表面にもついています(下の写真:8月上旬撮影)。
※ 花にもいろいろ特長があるのですが、話が広がりすぎるので、今回はこの点には触れません。

Manryou090801_1

 若い果実の斑点は、実が熟してくると分からなくなりますが、それは赤い色によって目立たなくなるだけで、よ~く見ると、何となく実にも小斑点があるようです(下の写真)。

Manryou101211_3

 上記のことは、この小斑点に集まっている物質は、葉の機能に限定して関係している物質ではなく、マンリョウ全体に存在する物質であり、マンリョウの特徴の1つとなる物質であるはずなのですが、この物質に関しても結局何も判らずじまいです。

 マンリョウ(3)に続く

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コメント

斑点と言えば、十両さんの花にもあった筈と庭から葉っぱをちぎって来て、ルーペで覗いて見ました。
特に傷んだ葉でもないのに茶色いブツブツがあるような・・。
親戚だから同じなのでしょうか?

投稿: ひとえ | 2011年1月 4日 (火) 17時38分

マンリョウについて、実が赤くなったら気がつくのですが、そのお花には、いつも全然気が付いてないです。
ましてやそのブツブツなど、ぜ~んぜんです

エッ!と思った次第です

投稿: わんちゃん | 2011年1月 4日 (火) 21時40分

こんばんは、マンリョウのぶつぶつは植物全体にあるのですね。
花にあるのは気がついていたけれど、何なのでしょう。
そよかぜさんがわからないのに私にわかるわけもなく…なんだか気になります。

お願い:すみません、センリョウにリンクしてください。よろしくお願い致します。

投稿: panda | 2011年1月 5日 (水) 00時01分

今までまじまじと葉を見たことはなく、急いで夜の庭から葉を採ってきてルーペで見たり、透かしたり、触れたりしています。
検索しても波状鋸歯とか腺体とかまでしか出ず、当然ながら「小部屋」のなぞは解けそうにありません。
葉の斑点は茎にもあってここでは斑点が短い線状になっていました。
今後のご研究を期待します。

投稿: 夕菅 | 2011年1月 5日 (水) 00時36分

ひとえさん、ヤブコウジはマンリョウと同じ属ですので、似ていて当然で、花にも斑点があり、葉を光に透かしてみると点は見えるのですが、マンリョウよりははるかに少ないですね。それに葉の縁の“小部屋”は無いようですね。

わんちゃん、マンリョウの花は7月下旬、やはり葉に隠れて下向きに咲きますから、上から見ていると気付きにくいかもしれませんね。

pandaさん、根は確かめていませんが、葉、茎、花と別の機能を持つ器官に同じ組織があるというのは、ほんとうに気になります。
リンクの件、了解です。

夕菅さん、斑点の元は初期に作られ、葉は面として広がりますので斑点は縦にも横にも少し大きくなって斑点のままですが、茎は1方向に伸びるので、斑点も引き伸ばされるのでしょうね。
私としては小部屋のほうが特に気になるのですが、調べるといっても、どう手をつけていけば良いのか・・・。

投稿: そよかぜ | 2011年1月 5日 (水) 07時13分

   マンリョウ

まんりょう の 短歌

『 万両の つぶら朱美に 霜とけて
    おそき朝かぜ 照りしづかなり 』
             (千葉 たけまつ)

『 わが生きて 額づくごとき 愛知るや
    まんりょうの実は 赤くつややか 』
             (黒田 淑子)

本年も よろしく!
今年も、好きな短歌が見つかったときに投稿させていただきます。

  

投稿: S.ひでき | 2011年1月 5日 (水) 08時37分

> 今年も、好きな短歌が見つかったときに投稿させていただきます。

楽しみにしています。よろしくお願いします。
私も時々教えていただいた短歌の入った写真を「そよかぜ日記」に載せさせていただくことにします。

投稿: そよかぜ | 2011年1月 5日 (水) 21時27分

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