クロスジフユエダシャク
12月5日、「堺自然ふれあいの森」の一角で、クロスジフユエダシャク(オス)がたくさん飛んでいました。 周辺を歩いてみても、あちこちで飛んでいます。
クロスジフユエダシャクは、いわゆるフユシャクの仲間で、メスの翅は退化し、飛ぶことができません。 この翅の退化したメスの様子を撮りたいと以前から思っていましたが、多くのフユシャクの仲間の活動は夜が中心です。 しかし、クロスジフユエダシャクは昼行性の蛾です。 フユシャクのメスを撮るチャンス!
でも、フユシャクの仲間は、そんなに大きな蛾ではありません。 翅が無ければたいへん小さなものです。 探してもなかなか見つけられないでしょうから、飛び回っているオスに探してもらおうと思いました。
フユシャクのメスはオスを呼ぶフェロモンを出しています。 これは私たちには感じることはできませんから、オスの後をついて行って、オスがフェロモンに惹かれてメスに近づくのを待ち、メスを見つける作戦です。
オスは地表近くを飛び続けます。 あきれるこど休憩しないで飛び続けます。 オスはメスを見つけるために飛び続けているわけですから、それだけメスを見つけるのは難しいということなのでしょう。 メスが少ない時間帯なのでしょうか、オスとメスとの個体数に絶対的な違いがあるのでしょうか、それともフェロモンが拡散されてメスをなかなか見つけられないのでしょうか。
飛び続けるオスも、時には休憩します。 ここに載せた写真はその時に撮ったものです。 オスがとまると、そこにメスがいるのではないかと喜んでかけつけるのですが、この日はそんな休憩ばかりでした。 数時間オスの後を追いかけたのですが、結局この日はメスの姿を見ることはできませんでした。
あきらめきれず、12月11日にも同じ場所に出かけました。 この日もクロスジフユエダシャクのオスは飛びまわり、2時間ほどオスの後を追いかけたのですが、やはりメスを発見することはできませんでした。 そのうちに曇ってきてオスの動きが少なくなってきたので、あきらめました。
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コメント
>メスの翅は退化し、飛ぶことができません。 この翅の退化したメスの様子を撮りたいと以前から思っていました・・・
:オスはメスを見つけるために飛び続けているわけですから、それだけメスを見つけるのは難しいということなのでしょう。
> 数時間オスの後を追いかけたのですが・・・
また違う日に
>2時間ほどオスの後を追いかけたのですが・・・
ウ~~ン空振りに・・・
でもその間に??
投稿: わんちゃん | 2010年12月18日 (土) 00時46分
はい、その間に少しはいろんなものも撮りましたが、かなり真剣に追いかけたんですよ。
投稿: そよかぜ | 2010年12月18日 (土) 22時51分