タラヨウ
写真は大阪市にある長居公園で見かけたタラヨウです。 タラヨウはあちこちでよく見る木ですが、薄暗い林の中ではそんなにたくさん実をつけることはありません。 しかし写真の木は、公園の日当たりのいい所に植えられて、たくさんの実をつけていました。
タラヨウは雌雄異株で、花は4~5月頃に咲きます。 下は雄花で、雌花には太いメシベがあるのですが、花の色は雄花同様淡黄緑色です。
タラヨウの葉の裏を尖ったもので圧迫すると、圧迫された細胞が壊れて酵素が出され、この酵素による反応で、黒い物質が作られます。 つまり尖ったもので文字などを書くと文字が黒く浮かんできます。 この文字は葉が枯れても、何年もそのまま残ります。
ところで、インドなどでは、タラジュ(多羅樹)とよばれるヤシ科の葉をなめしたパピラと呼ばれるものに、鉄筆で文字を書き、その凹んだ所に墨と植物性油脂を混ぜたものを塗り込み、経文を書いていました。 文字の書ける葉「タラヨウ(多羅葉)」の名は、この文字を書いた葉であるタラジュ(多羅樹)から来ています。
なお、セイヨウバクチノキも、タラヨウのように、葉の裏面に文字などを書くことができます。
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コメント
丁度、X'masの時季に
緑色と赤色の取り合わせ
良いですねぇ・・・
投稿: わんちゃん | 2010年12月25日 (土) 22時17分
タラヨウの雌花も載せたかったのですが、撮ってなかったようで・・・。
投稿: そよかぜ | 2010年12月26日 (日) 22時31分
ハイキングでたまたまタラヨウの実に出合いました
お寺の境内だったのでナルホドっと思いました
近々記事にしようと考えてます
その時はリンクヨロシクです
投稿: わんちゃん | 2013年12月 7日 (土) 19時54分
たしかにお寺にはよく植えられていますね。
リンクの件、了解です。
投稿: そよかぜ | 2013年12月 8日 (日) 22時26分