カラスザンショウ
カラスザンショウはミカン科のサンショウ(山椒)やイヌザンショウの仲間なのですが、これらよりはるかに大きな複葉で、葉にも枝にも幹にも刺が多く、かなり印象は違います。
能勢妙見山の広場の縁に、数本のカラスザンショウが生えています。 カラスザンショウは、伐採跡などの裸地に、他の樹木に先駆けて素早く成長し、大きく葉を広げる先駆植物です。 能勢妙見山でも、広場を作った際の新しくできた斜面に生えたものでしょう。
そのカラスザンショウにたくさんの実ができ、その実を狙っていろんな鳥が来ていました。 下の写真に写っているのはジョウビタキのメスです。(写真はクリックで大きくなります)
写真を見ると、果実が開いて黒い種子が見えているものもありますが、閉じたままの果実も多いようです。 春になると、この果実は房ごと落ちてしまいます。 落ちてから開く果実もあり、一方では鳥によって種子を遠方に運んでもらうと共に、他方では自分の生えている場所の近くに種子を散布する狙いかもしれません。
花は7~8月、上向きに咲くので、この花を撮るには高い所から下の方に生えているカラスザンショウを狙わなければなりません。
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コメント
実が房状にかたまっていて豪華
お花は小さい花(?)のかたまりのようで大きく見えます。
葉っぱも大きい、そうですね。
何もかも大きく見えますが、
ホンモノに出合ったことが無いです
カラスザンショウのカラスは?
イヌザンショウは葉っぱの香りがイマイチだからって教わりました。
投稿: わんちゃん | 2010年12月 2日 (木) 20時27分
「カラス」にはいろんな説があります。
カラスなどの鳥が実をよく食べに来るサンショウの仲間、という説や、葉が大きく、カラスが羽を広げたイメージにつながる、などですが、どちらもカラスでなければならない理由も無さそうですね。
投稿: そよかぜ | 2010年12月 2日 (木) 21時15分