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2010年11月10日 (水)

ヒメヤママユ

Himeyamamayu101103_3

 野山を歩いていると、特定の昆虫によく出会う日があります。 昨日の記事ではキタテハがたくさんいたことを書きました。 そしてこの記事のヒメヤママユもそうでした。
 しかし、たくさんの個体に出会えた理由は違うようです。 キタテハの場合は、これから厳しい冬を乗り切るにあたって、途中で落命するものもいるでしょうから、秋にはたくさんの個体が必要ですが、それが暖かい穏やかな日に一斉に活動したので目立ったと言うことでしょう。 キタテハの場合は、冬を乗り切った個体が春に交尾します。
 ヒメヤママユの場合は、オスとメスが効率よく出会えるように、羽化の時期を“同調”させているのでしょう。
 ヒメヤママユは大きな蛾ですが、この蛾をはじめ、ヤママユガの仲間は、成虫の口は退化していて、何も食べられず、あまり長くは生きられません。 ですから、ヒメヤママユは、秋のごく短い期間に一斉に羽化し、オスとメスが出会い、産卵します。 越冬形態は卵です。
 下は、最初の写真とは翅の色もかなり違い、どちらもオスのようですが別個体です。 どちらも同じ日(11月3日)に、金剛山の山麓で撮りました。

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昆虫04 ガ」カテゴリの記事

コメント

そよかぜさんの指先に?ですか?
シッカリとしがみついてるようで可愛く見えます

触角がクシバ状態なんで一発オスって解ったんです
やっぱりオスだった。

永い冬を卵で越すのですか?
どんな場所で?ですか?

投稿: わんちゃん | 2010年11月10日 (水) 22時31分

私の指です。
口が無いと表情も違って見えます。

卵は木の幹の窪んだ所に産みます。

投稿: そよかぜ | 2010年11月10日 (水) 22時54分

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