タカネハンショウヅル
キンポウゲ科センニンソウ属( Clematis属 )の植物には、園芸的に改良されてクレマチスという名で栽培されているものをはじめ、ボタンヅルやセンニンソウなど、私たちになじみのある植物が多くあります。 タカネハンショウヅルも Clematis属の植物です。
「タカネ」といっても高山に咲くわけではなく、山林の林縁に生えるツル植物で、写真の花も、岩湧山の中腹で撮ったものです。 葉は1~2回3出複葉で、小葉にはきょ歯があります。
花は今年伸びた枝から出る花柄に1個つきます。 つまり、枝を伸ばしてから花が咲くわけで、ハンショウヅルの仲間には珍しく、秋(9~10月)に花を咲かせます。 花には花弁がなく、ガクが発達しているのはセンニンソウなどと同じですが、クレマチスやセンニンソウなどのガクがほぼ水平に開くのに対し、ハンショウヅルの仲間の4枚のガクは、開かずに鐘状の花となり、下向きに咲きます。
下のタカネハンショウヅルの写真には2個のツボミと1つの花が写っていますが、ツボミも花もかわいい植物です。
下は終りかけの花の内部を見たものですが、たくさんのメシベの周囲にたくさんのオシベが配置されています。 花柱に毛があるばかりでなく、花糸にも密毛があります。
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コメント
蕾は蕾、花は花それなりに可愛い姿ですね
その姿は小さい?のでしょうか?
投稿: わんちゃん | 2010年10月15日 (金) 22時04分
花は長さ2cm足らずの大きさです。
淡いピンクの色も気に入ってます。
投稿: そよかぜ | 2010年10月16日 (土) 18時36分