オンブバッタ
オンブバッタは、細長い体型をしたバッタで、体色は緑色と淡褐色の二通りがあり、体の側面を1本の白い線が走っています。 幼虫は5月頃から出現し、成虫が見られるのは8月~11月頃です。
バッタ類の多くは草原に住み、イネ科やカヤツリグサ科の葉を食べていますが、オンブバッタはクズ、カラムシなどの双子葉植物の葉や、園芸植物や野菜の葉まで食べますので、分布範囲は広く、都市部の緑地帯や空き地でも見ることがあり、目にする機会が多いバッタといえるでしょう。
よくショウリョウバッタと混同されますが、ショウリョウバッタのスマートな体を少し短くしたような体型です。 ショウリョウバッタはキチキチバッタとも呼ばれるようによく音を出して飛翔し、またコメツキバッタとも呼ばれるように後脚を持つと体を縦に振る動作をします。 しかしオンブバッタは、ジャンプはしますが、たまにいる長翅型を除くと翅を広げて飛ぶことはほとんどしません。 また“米つき行動”もほとんどやってくれません。 何よりも、オンブバッタの成虫は、その名のとおり、よく大きい個体が小さい個体をおんぶしています。
「おんぶ」には親が子を背負うイメージがありますが、オンブバッタをはじめ多くの昆虫は、卵を産んで死ぬことになりますので、寿命は1年で、親と子が共に元気で行動するという姿は稀です。
このおんぶしている姿、じつは大きい方がメスで、小さい方がオスです。 昆虫の世界では、メスがオスより大きいことはよくあります。 精子より卵の方が体内に貯えておくのに大きなスペースが必要だということでしょうか。
交尾時にメスの背中にオスが乗ることは昆虫の世界ではよくあることです。 しかし、オンブバッタの世界では、交尾時以外にも、オスがメスを占有し続けようと、メスの背中に乗り続けようとします。
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コメント
ありがとうございます!
園芸の世界では、大食いなオンブバッタなのですが、彼らのことをまず理解したいと思った次第です。
薬剤はまきたくないので、オンブバッタの嫌う環境、植物についてもさらに調べたいと思います。
また、そういった情報がもしありましたら、教えて頂けたらと嬉しいです!
投稿: nagae | 2012年8月 1日 (水) 23時10分
オンブバッタが特に大食いだということはないのでしょうが、いろんな葉を食べるので、近くに雑草があれば、そこから作物などにも来ますし、そんなに逃げないのでよく目立つのでしょうね。
あまり飛びませんので、オンブバッタのいる草むらから離れた場所で栽培すると来ないのでしょうが・・・。
投稿: そよかぜ | 2012年8月 2日 (木) 22時34分
なるほど…
大食いなイメージは確かに何でも食べるイメージから来ているかもしれません(^_^;)
草むらを避ける、また除草管理をするのがポイントでしょうかね。
ありがとうございます!
投稿: nagae | 2012年8月 3日 (金) 07時18分