ナタマメ
鉈(なた)とは林業や狩猟などで使う片手で持つ大型の刃物ですが、その鉈に似た形の大きな豆果(豆のさや)をつけるのがナタマメです。 上の写真では大きさが分かるように私の手を入れて写しておきましたが、これでもまだ小さい方で、大きなものでは長さが50cmほどにもなります。
ナタマメはアジアもしくはアフリカの熱帯地方の原産とされていて、日本には江戸の初期に中国より伝わってきています。 若い鞘を食用としたり、豆を薬用とする目的で栽培されます。
薬効としては血行促進や免疫力の向上の他、膿を出す効能に優れていると言われています。 しかし毒と薬は紙一重、毒性の強い品種もあり、食用とされるのは、白ナタマメといわれる品種です。 ナタマメは花も豆も赤っぽいものも白いものもあるのですが、白ナタマメは花(下の写真)も豆も白い色をしています。
ナタマメを食用とする場合は、若い鞘を輪切りにし、炒め物、煮物、胡麻和えなど、いろんな料理に使えますが、有名なところでは福神漬けに入れられています(右の写真)。
◎ こちらではナタマメの花外蜜腺について書いています。
ひとくちメモ
福神漬けは、今も上野池之端にある「酒悦」が明治の始めに考案したもので、上野不忍池の弁財天にちなみ、種々の野莱を七福神に見立てて命名されたということです。
福神漬けといえばカレーを連想するくらいですが、これは、大正時代に日本郵船の海外航路の一等客室に出すカレーに、日本人向けにピクルスに代え、福神漬けを添えたのが始まりとされています。
福神漬けはナタマメの多い方が高級なようですが、一昨日食堂で食べたカレーの福神漬けにはナタマメが入っていなかったような・・・。
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コメント
福神漬けの由来、教えていただいてありがとうございました。
実は私も先月ナタマメを記事にしたばかりですが、福神漬けについては疑問を持ちながら調べてなかったのです。
うちで作ったナタマメの花はピンクでした。
投稿: 夕菅 | 2010年10月10日 (日) 22時12分
ダイコン、ナス、レンコン、キュウリ、シソ、ショウガそれとナタマメとゴマ
120gの袋に5つのナタマメ
3gです。
ナタマメの値打ちをしみじみ・・・・・
大事にいただきます。
投稿: わんちゃん | 2010年10月11日 (月) 11時07分
ウチの冷蔵庫にあった、
ふくじん漬の中身です。
投稿: わんちゃん | 2010年10月11日 (月) 11時09分
こんにちは。
ナタマメと言ったらやはり福神漬をイメージします。実は今晩はカレーで、福神漬の中からしっかりナタマメを取り出しました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2010年10月11日 (月) 19時29分
夕菅さんの家のナタマメ、立派に育ちましたね。今度はぜひ白ナタマメを育てて、自家製の福神漬けを作ってみてください。
いただいたコメントから直接夕菅さんのブログにリンクするようにしておきました。
わんちゃんも多摩NTの住人さんも福神漬けのナタマメ探しをしていただいたんですね。シラス干しの中の幼生探しを思い出しました。
投稿: そよかぜ | 2010年10月11日 (月) 21時26分