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2010年10月31日 (日)

ハイイロチョッキリ

Haiirochokkiri101017_1

 犬鳴山でハイイロチョッキリのオスをみつけました(10月17日撮影)。 オスには、胸部前方の左右に、棘状の突起があります。 さすがにこの時期のハイイロチョッキリは、ほとんど動きません。
 ハイイロチョッキリは、その長く伸びた口吻でドングリの殻斗の上から穴を開け、卵を産み付けます。 産卵の前には予めドングリのついている枝に切れ目を入れておいて垂れ下がらせ、産卵後に完全に枝を切り離す場合が多いようです。 これらの行為は、ドングリのついている枝をしおらせ、ドングリが犠牲になることを防ぐために植物がつくる防衛物質の生産能力を低下させるためだと考えられています。
 長い口吻を持つその姿はシギゾウムシの仲間に似ているのですが、シギゾウムシなどゾウムシの仲間とは触角の様子が異なり、これらの仲間の触角が途中で折れ曲がっているのに対し、チョッキリゾウムシの仲間の触角はストレートです。
 シギゾウムシの仲間では、コナラにはコナラシギゾウ、クヌギにはクヌギシギゾウというふうに、植物とそれにつくシギゾウムシとは深い関係にあります。 ところがハイイロチョッキリの場合は、この関係が曖昧で、ハイイロチョッキリは少なくともコナラとクヌギの両方に産卵します。 アラカシのドングリにも産卵するとも言われているのですが、もしかしたら常緑のドングリに産卵するのは別種かもしれないということです。(勝田恭好ら.1999) 犬鳴山はウバメガシの多い所なのですが、このハイイロチョッキリは何のドングリに依存して生きているのでしょうか。

Haiirochokkiri101017_2

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昆虫08 甲虫」カテゴリの記事

コメント

ドングリがついてる枝が木の下に落ちていたら要注目・・・ですね。

①胸部前方の左右に、棘状の突起があります。 
②チョッキリゾウムシの仲間の触角はストレートです。
ハイ
パッキリ写真で確認!!

「ドングリやったら何でもええでぇ」
みたいなカンジがしますけど。

投稿: わんちゃん | 2010年10月31日 (日) 21時11分

> ドングリがついてる枝が木の下に落ちていたら要注目・・・ですね。

特にそれがたくさん落ちていれば、ほぼ何かの昆虫の仕業でしょうね。

投稿: そよかぜ | 2010年11月 1日 (月) 21時35分

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