ミヤマタニソバ
ミヤマタニソバは、タニソバと同様な水分の多い場所に生育するタデ科の一年草ですが、名前のとおりタニソバよりは山林中で見られます。 葉は薄く柔らかく、三角形で基部がやや張り出しています。 7月から10月に、茎の先端にごくまばらに白い花をつけます。 上の写真のミヤマタニソバは、かなり明るい所で育っていましたので、花の数はかなり多くなっています。
茎は細く、下向きの刺が目立ちます(下の写真)。
この植物を見ていると、樹林下の光が十分で無い条件にうまく適応している様子が窺えます。 少ない光を効率よく受け止めるために葉面積は広く、しかし光合成における生産量は限られていますので、“消費”を抑えるために葉の厚さも薄く、その葉を支える茎も細く、しかしそれでは立ち上がりにくいので、刺で絡み合い、互いに支えあっています。 そして、生産と消費という点からは消費の場所である花は、一年草ですので種子を作っておかないと来年は無いのですが、その数を光の量に合わせて調節する、ということになります。
| 固定リンク
「草2 離弁花」カテゴリの記事
- ドクダミの花(2014.06.29)
- ヤブニンジン(2014.05.29)
- シロバナマンテマ-ホザキマンテマとの関係について-(2014.05.26)
- ハマダイコン(2014.05.16)
- レンリソウ(2014.05.13)
コメント
初めて岩湧山に登った秋の初めのころ
岩湧寺のシュウカイドウが盛りで
うわぁ~~っとカンゲキしたモンでした。
その日にこのミヤマタニソバに出合ってるんです。
「葉っぱが変わってるけどぉ」が印象でした
ところがファイルの名前がミヤマタニタデになってます。
早速、書き直すことができました。
アリガトウです。
投稿: わんちゃん | 2010年10月20日 (水) 22時37分
タニタデ、タニソバ、ミヤマタニソバ、
ややこしいですね。
山の谷の側にあるタデ科の蕎麦、
ミヤマタニソバを漢字で書くと「深山谷蕎麦」となります。
投稿: そよかぜ | 2010年10月21日 (木) 07時22分