キンバネチビトリバ
ボロボロに破れて一部しか残っていないような翅、細い骨から毛が生えているような翅、それがトリバガの仲間の特徴で、すぐにこの仲間であることは分かります。 でも、それからが大変です。 小さい蛾ですから図鑑の図も小さく、似た種類も多いし・・・。 写真はキンバネチビトリバだと思うのですが、自信はありません。
イヌコウジュの花と比較して分かるように、たいへん小さな蛾です。 それに脚には刺がいっぱい。 しばらく眺めていましたが、全く動きません。 ボロボロの翅のイメージと重なり、弱っていて、花につかまっているのが精一杯の状態かな、と思いながらも、近づいてファインダーを通して見てみると、ちゃんと口を伸ばして熱心に蜜を吸っていました(下の写真)。
試しにちょっと触ってみると、パッと反応し、飛んでいってしまいました。 この翅でちゃんと飛べるのですね。 飛ぶスピードは、この程度の大きさの蛾ならこの程度と納得できる普通のスピードでした。
体が小さくなると、空気の粘性の影響が大きくなり、このような隙間だらけの翅でも、しっかりと空気を捉えることができるようです。 少し専門的な言葉を使うと、極端な低レイノルズ数領域での飛行は我々の常識とは異なる、ということでしょうか。 大変小さな物体の飛行では、膜で飛行するよりも毛で飛行する方が有利なのかもしれません。
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コメント
へぇ~~こんな虫も居るんやわぁ・・・
と、ちっちゃそうなんを想像しながら
頬杖ついて、写真に見入ってるわんちゃんです。
投稿: わんちゃん | 2010年9月22日 (水) 23時42分
これに近いシラホシトリバもどうぞ。
投稿: そよかぜ | 2010年9月23日 (木) 08時33分
ウ~~ン
違いはビミョウ??
投稿: わんちゃん | 2010年9月23日 (木) 14時54分
トリバガの仲間だとはすぐ判るのですが、種を決めるのはほんとうに難しいです。
投稿: そよかぜ | 2010年9月24日 (金) 06時54分