マエグロツヅリガ
マエグロツヅリガは、おもしろい形をしています。 整った三角形で、頭の前の方には黒い毛を生やした下唇鬚(かしんしゅ)が長く突き出しています。 さらにおもしろいのは、前翅を前縁付近で折り曲げ、体を横からも見えないようにしていることです。
8月15日に岩湧山の中腹で見て、その2日後に近所で見ました。 そんなに多くない蛾ということなのですが、一般的に蛾は年によって個体数の変動が大きいのではないかという気がしています。
マエグロツヅリガは、1964年に分類が変わって、現在はメイガ科ツヅリガ亜科に分類されていますが、以前はメイガ科ノメイガ亜科に分類されていて、保育社の『原色日本蛾類図鑑』(改訂新版)では「まえぐろのめいが」という名前になっています。
下唇鬚は、発達している蛾もそうでない蛾もいますが、もちろん蝶でも見ることができます。 一昨日の記事の最後のアカタテハの成虫の写真でも下唇鬚が強調されて写っていますし、テングチョウの“テングの鼻”もこの下唇鬚です。
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コメント
ホンマに不思議な蛾ですこと、
見れば見るほど
あっちから見ても、こっちから見ても・・・
一枚目の写真見てて
アタマから先、長く突き出たのがどっかで見た何とかいうゾウムシの口吻に似てるなって思いました。
お尻を撮った写真の足がアンヨっていうカンジで可愛いです。
投稿: わんちゃん | 2010年9月 5日 (日) 17時08分
私はこの顔から龍を連想しました。
この長く伸びた下唇鬚、どんな役に立っているのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年9月 5日 (日) 21時46分