« マエグロツヅリガ | トップページ | テングチョウ »

2010年9月 5日 (日)

カラスウリ(雌花)

 暗闇に繊細な花弁を広げるカラスウリ・・・。
 カラスウリは雌雄異株で、雄株の花は以前こちらで記事にしました。 しかし雌株は、果実が多すぎると養分を果実に十分回せなくなりますので、あまり花をつけず、今まで雌株を見つけても、なかなかその咲いている花に出会えませんでした。
 今回大きな雌株を見つけ、やっと写真に撮ることができました。

Karasuuri100902_4

 雌花の長く伸びた花筒の基部には膨らみがあります。 この中に子房があり、これが果実になっていきます。

Karasuuri100902_1

 花から顔を覗かせているメシベの柱頭は厚く、3裂しています。

Karasuuri100902_2

 比較のため、下に雄花も載せておきます。 オシベは融合し、花冠との間にスズメガの仲間が口を差し込む隙間を作っていることは、雌花の場合と同様です。

Karasuuri100902_3

 カラスウリの受粉に関しては、以前の雄花の所で書いていますので、今回は書きません。 また、今回の撮影は花冠の糸状の部分が伸びきっておらず、ゴチャゴチャした印象の花になってしまいました。 もう少しねばろうと思ったのですが、懐中電灯の電池切れで・・・。 開いたばかりの花と前回記事にした十分開いた花とを比較するのもいいかと・・・。

|

« マエグロツヅリガ | トップページ | テングチョウ »

ツル植物」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
カラスウリの撮影は苦労しますね。
光源の気を使っている間に、やぶ蚊に狙われるのが常です。

投稿: 多摩NTの住人 | 2010年9月 5日 (日) 15時25分

雌花と雄花、比較してみると、ナルホドです。
ビミョウに違ってるところなんかが・・・

雌株と雄株は、距離的には近いのですか?

カラスウリの撮影は
体験上、ワカリマス、
タイヘン苦労します

>また、今回の撮影は花冠の糸状の部分が伸びきっておらず、ゴチャゴチャした印象の花になってしまいました。
もう少しねばろうと思ったのですが、懐中電灯の電池切れで・・・。 
開いたばかりの花と前回記事にした十分開いた花とを比較するのもいいかと・・・。

ナルホド×2

投稿: わんちゃん | 2010年9月 5日 (日) 16時40分

一枚目の写真をよ~く見ると
縞模様の実が・・・
この実があんなに赤くなるんですよね?

投稿: わんちゃん | 2010年9月 5日 (日) 16時42分

雄花と雌花、構造は違っても長く裾引くレース模様は同じなのでしょうか。
美しく身を飾るためではなく、種の保存の戦略なのですね。
でもやっぱりきれい。いつか開花のシーンを見たいです。

投稿: ひとえ | 2010年9月 5日 (日) 20時25分

多摩NTの住人さんへ
特に雌株は昼に確認しておいても夜咲いてくれるのか、ほんとうに苦労しますね。

わんちゃんへ
> 雌株と雄株は、距離的には近いのですか?
この場所はカラスウリがよく育っていて、雌株と雄株も数m離れてそろっていました。
7月から咲き始め、この場所ではあちこちで、まだ青い実が大きくなっていました。

ひとえさんへ
雌花と雄花、レース模様はほとんど変わらないですね。
開花は速いですよ。9月2日の記録では6時45分位に開き始め、7時にはほぼ開ききっていました。

投稿: そよかぜ | 2010年9月 5日 (日) 21時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カラスウリ(雌花):

« マエグロツヅリガ | トップページ | テングチョウ »