メマトイ
山道を歩いていると、目の周囲を飛び回り、機会を狙って目に飛び込もうとする小さな虫に悩まされます。 これがメマトイです。 私はメガネをかけているのでそれほどでもありませんが、裸眼の人はたいへんでしょうね。
でも、あまりにもうるさいので、渓流の冷たい水で湿らせて持ち歩いていたタオルで目の前に来たメマトイをバシッと押さえつけ、半死の状態のメマトイを撮ったのがこの記事の写真です。 写真はメマトイの様子がよく分かるように、かなり露出オーバーにして撮っています。 実際は肉眼ではとても小さな黒いハエとしか見えません。 背景はタオルの繊維です。
メマトイは1種類ではありません。 最初に書いたような習性を持ったハエの仲間の総称で、ショウジョウバエ科のマダラメマトイやオオマダラメマトイ、ヒゲブトコバエ科のクロメマトイなど、複数の科にわたり、日本に生息するのは十数種だと言われています。 写真のメマトイが何なのかは、よく分かりません。
(2014.6.6.追記) オオマダラメマトイだったようです。
メマトイが目に向かって飛んでくる理由は、涙に含まれるタンパク質をなめにやってくる、涙の成分にメマトイの雌のフェロモンと似ている物質が含まれていて雄が寄ってくるなど、いろいろ言われていますが、よく分かっていません。 でも、カメラのレンズにも集まって来ますから、何かもっと他の理由があるのかもしれません。
いずれにしろ、メマトイが目に飛び込むと、涙にくっついて死ぬメマトイもいるわけで、これは他の動物に対しても同じだと思います。 命をかける値打ちがメマトイにはあるのでしょうか。 また、目に飛び込まれた人にとっても伝染性の眼病を持ち込まれる危険もあるわけで、ほんとうに困ったものです。
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コメント
おはようございます♪
メマトイっていうんですか
山に行くと小さな虫に付きまとわれて困ります
メマトイだけでもそんなにたくさんの種類いるんですか
ブヨとは違いますよね?
投稿: エフ | 2010年9月20日 (月) 08時50分
ブヨまたはブトとも言われているブユは、もう少し大きく、体長は3mm~5mmほどあります。
ブユも写真に撮りたいのですが、こちらは咬まれていても、なかなか気づきませんね。
投稿: そよかぜ | 2010年9月20日 (月) 16時34分
ブユが3mm~5mmで
メマトイっていうんですね、そのメマトイの方がブユよりも小さい・・
小さな虫、眼の中に何回も入られたことあります
それが、メマトイ?かな?
ブユには苦い思い出があります、
知らない間に咬まれててエライめに遭うたことがありました。
ぜひぜひブユも写真に撮ってくださ~い
投稿: わんちゃん | 2010年9月20日 (月) 22時43分
目の近くを飛び回る小さな虫がいたら、たぶんメマトイでしょう。
目に入られたら、伝染病を持ち込まれる可能性があるので、洗眼するほうがいいようです。
ブユは咬まれていてもほんとうに気付きませんね。ブユを見つけるのは偶然に期待するしかなさそうです。
投稿: そよかぜ | 2010年9月21日 (火) 06時51分
HP管理者様
私は鈴鹿の国方言研究会をしている桜井といいます。
会では、地域の生き物の方言集を作成しており、来年度に「鈴鹿郡における昆虫等の昔の呼び名Ⅲ」(A4版約160頁)を作成することとしています。
ついては、それに載せる昆虫の説明用の写真として、貴HP上のメマトイとユウレイグモの写真をお借りすることについてご了解をいただけないでしょうか?
なお、使用する場合はトリミング等一部加工をさせていただきたいと思います。
(A4に種類ごとの虫の説明と右上に写真を載せているスタイルです。 →HP参照)
なお、巻末に写真の出展を載せており、
◯◯県◯◯市 氏名 という形で載せていきます。
また、つまらない本ですが、ご希望により献もをさせていただきます。
なにとぞご理解の上、ご了承が頂ければと思っています。
お返事お待ちしています。
投稿: 桜井 好基 | 2015年10月 4日 (日) 23時40分
先ほどの写真の使用のおねがいですが
メマトイとオオヒメグモでした。
ユウレイグモはあやまりです。失礼しました。
投稿: 桜井 好基 | 2015年10月 4日 (日) 23時45分
メマトイとオオヒメグモの写真は、どうぞお使いください。
詳細は E-mail にて連絡させていただきます。
投稿: そよかぜ | 2015年10月 5日 (月) 09時42分