アメリカタカサブロウ
アメリカタカサブロウは、水田などに見られる1年性のキク科植物で、1981年に確認された外来植物です。 昔から日本にあったタカサブロウとよく似ているのですが、私の家の近くの水田も、ほとんどがアメリカタカサブロウになってしまいました。
葉はアメリカタカサブロウの方が細長く、飛び出たきょ歯が明瞭です。 また、アメリカタカサブロウの葉は基部に向かって細くなりますが、タカサブロウの葉は基部で再び幅が広くなる傾向があります。
花は周辺に舌状花があり、その内側には筒状花があります(下の写真)。
下は花がほぼ終わった状態で、わずかに残った筒状花も茶色くなり、取れかかっています。 後には緑色をした子房がびっしりと敷き詰められたように残っています。
子房はこのまま果実(痩果)になっていきます。 下は果実がほぼ完成した状態で、はずれかけています。 なお、タカサブロウの果実では、翼が発達しています。
この果実が水の上に落ちると、水に浮き、流されて分布を広げることになります。
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コメント
そやそやと思い、
タカサブロウを見てみました
病院の庭で出合ってます。
アメリカタカサブロウと、
写真を代わる代わる眺めてみました
>アメリカタカサブロウの葉は基部に向かって細くなりますが、タカサブロウの葉は基部で再び幅が広くなる傾向があります。
ハイなるほどです。
投稿: わんちゃん | 2010年9月21日 (火) 22時49分
タカサブロウは年毎に少なくなっているような気がします。
原因は何なのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年9月22日 (水) 07時26分