« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月30日 (木)

カワラケツメイ

Kawaraketumei100925_1

 カワラケツメイは原野に群生する1年草です。 ハブ茶の材料となるエビスグサやハブソウの仲間で、「ケツメイ」もエビスグサの生薬名が「決明子(ケツメイシ)」と呼ばれていることに由来します。 カワラケツメイの果実も煎じてマメ茶とされます。
 名前からすると河原に生えていそうですが、特に水辺が好きということでもなさそうです。 1年草は一般的には安定した環境では多年草に負けます。 カワラケツメイは河川の氾濫などで他の植物がなくなった場所にいちはやく入り込んでくる植物のような気がします。
 ところが河川は改修されて安定し、頻繁に撹乱される原野も少なくなり、カワラケツメイは少なくなってしまいました。 結果として、カワラケツメイを食草としているツマグロキチョウもたいへん少なくなりました。
 カワラケツメイは夏ごろから黄色い花を咲かせ始め、今の季節には、下の写真のように、花とマメのような果実の両方を見ることができます。
 上で「マメのような果実」と書きましたが、花を見ると、なんとなくマメ科の花に似てはいますが、マメ科の蝶形花ではありません(下の写真)。 このようなカワラケツメイなどの仲間は、広くマメ科に含める考え方もありますし、マメ科とは別のジャケツイバラ科の植物としてまとめる考え方もあります(ジャケツイバラの項参照)。

Kawaraketumei100925_2

 植物全体の様子がカワラケツメイによく似た植物にクサネムがあります。 しかしクサネムの花は蝶形花ですし、カワラケツメイの果実が上を向いているのに対し、クサネムの果実は垂れ下がります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月29日 (水)

サツマヒメカマキリの幼虫?

Himekamakiri100919_1

 9月8日にオトコエシの花について記事にしましたが、その果実の様子を観察しようと目を凝らすと、サツマヒメカマキリと思われる幼虫がこちらを見ていました。
 日本に生息するハナカマキリ科には、本州以南に分布するヒメカマキリと、本州南西部以南に分布するサツマヒメカマキリがいます。 ヒメカマキリが卵で越冬し、秋に成虫が羽化するのに対し、サツマヒメカマキリは若い幼虫で越冬し、成虫は夏に羽化するなど、両者は生態的にも異なっているようです。 成虫・幼虫に共通する両者の形態的な区別点としては、サツマヒメカマキリの頭頂部には、ヒメカマキリには見られない円錐突起があります。
 写真の幼虫には頭頂部に突起がありそうに見えるのですが・・・。 もっとはっきり撮っておくべきでした。 上の写真は9月19日に撮ったものですが、これがサツマヒメカマキリだとすると、サツマヒメカマキリは年2化性ということになるのでしょうか? もう少し観察が必要なようです。
 なお、ヒメカマキリについては、この写真とほぼ同時期に、下記の日時・場所で成虫を確認しています。(追記)
   9月18日('11年) 大和葛城山   10月23日('11年) 泉北ニュータウン

 オトコエシの実もおもしろい形をしているのですが、そのことについては、またの機会に・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月28日 (火)

ゲンノショウコ

Gennoshouko100919_5

 ゲンノショウコは、ドクダミやセンブリなどと並ぶ日本の民間薬の代表で、煎じて下痢止めや胃薬とします。 その名前も「現の証拠」つまり「すぐに効く」ところからきているのでしょう。

Gennoshouko100919_1

 上の花と下の花を比較すると、花柱分枝(=メシベの先端)の開き方が違います。 このブログで何度も記事にしてきたように、ゲンノショウコにも、自家受粉を避けるしくみがあるようです。 つまり、まずは花柱分枝を閉じて花粉を出し、その後に花柱分枝を開いて受粉体制を整えるということで、ゲンノショウコも雌性先熟の花と言えるでしょう。

Gennoshouko100919_2

 受粉したメシベは子房が発達し、長く伸びます(下の写真)。 ただしこの長く伸びた子房の中に種子がぎっしり詰まるのではなく、胚珠は子房の下底の膨らみに5つあるだけです。 これがゲンノショウコの属する Geranium属( フウロソウ属 )の特徴です。

Gennoshouko100919_3

 果実は熟すと果皮が縦に裂け、裂片は勢いよく巻き上がります。 この勢いで、その先についていた種子は遠くに弾き飛ばされます。 下は種子を弾き飛ばした後の姿ですが、お神輿の姿を連想させます。 このため、ゲンノショウコをミコシグサ(神輿草)と呼ぶこともあります。

Gennoshouko100919_4

 ところで、ゲンノショウコの花には、紅紫色のものと白紫色のものとがあります。 紅紫色のものは西日本に、白紫色のものは東日本に多いと言われています。
 下は白紫色のゲンノショウコの花で、もちろん花のつくりは紅紫色のものと同じなのですが、右側の花はこの記事の3枚目の写真の状態から少し時間が経過した状態で、オシベの葯とメシベの花柱分枝が接しています。 もしかしたら受粉できなかった場合のことを考え、花の終わりには自家受粉するしくみになっているのかもしれません。

Gennoshouko100925_1

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月27日 (月)

樹上のコジュケイ

Kojukei100925_1

 番(つがい)のコジュケイが朝や夕方に現れると聞き、見に行ってきました。 ところが聞いていた場所には野良猫が1匹。 ニャーニャーと餌をねだるのですが、餌を投げてくれというのでしょうか、4~5mの距離を保ってそれ以上は近づきません。 何も与えるものも持っておらず、私が離れれば、ついて来ることもせず、その場に居続けます。 こんな猫がいたのではコジュケイが出てくるわけがありません。 遠く離れて、猫が立ち去るのを待っていました。
 すると、この猫が急に藪の方に向かって姿勢を低くし、飛び込んで行き、2羽のコジュケイが別々の方向に飛び立ちました。 コジュケイは、すぐ近くで息を潜めていたようです。
 一羽のコジュケイは藪の奥へ、もう一羽は、なんと地表からの高さ3mほどの木の幹にとまりました。
 木の幹にとまったコジュケイにそっと近づくと、そのままじっとしています。 オスでした(注1)。 できることなら飛びたくない鳥なんですね。

Kojukei100925_2

 メスを気遣って、クックッと小さな声で鳴くとメスからも応答があります。 互いの安全を確認すると、暫く黙ります。 そんな事が何回か繰り返されました。 私は2羽揃って草むらの上を歩く姿を撮りたいものですから、メスがオスの所に来ることができるように、離れた位置でそっと見守ることにしました。
 暫くすると、意を決したように、メスが飛んできて、オスから少し離れた茂みに入り、それを見たオスもすぐにメスの後を追いかけました。 暫く待っていたのですが、2羽揃って草むらの上に出てくることはありませんでした。 コジュケイにとってはそんな気分ではなかったのでしょうね。

 野良猫(注2)は、私のためにコジュケイを茂みから追い出してくれ、珍しい樹上のコジュケイの写真を撮らせてくれました。 でも子連れのコジュケイなら、子供はきっとこの猫に捕えられていたことでしょう。 想像を逞しくすれば、コジュケイの繁殖は普通は5~6月頃で、今頃番でいるということは、このコジュケイは子供を猫に食べられ、再度卵を産もうとしているのかもしれません。
 私の気持ちは複雑でした。

(注1) コジュケイは雌雄ほぼ同色ですが、けづめがオスにはあり、メスにはありません。

(注2) 下がその猫です。

Neko100925_1

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月26日 (日)

キセワタ

Kisewata100616_2

 白にピンクをあしらった花、花弁は上唇と下唇に分かれ、上唇には短い毛が密生していて、柔らかい印象を与えてくれます。
 本来は草原に咲く多年草なのですが、写真は木陰に咲いていたので、花つきは悪いようです。 たくさん花をつけると、オドリコソウのような咲き方になります。 しかし分類的にはメハジキ属( Leonurus属 )ということになります。 ちなみにメハジキ属とオドリコソウ属とは、花の形は似ているのですが、前者のオシベ4本がほぼ同じ長さであるのに対し、後者は長いオシベが2本と短いオシベが2本です。

Kisewata100616_1

 キセワタの名前の由来について少し書いておきます。
 古来中国では奇数(=陽)の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされていました。 特に9月9日は奇数の中でも最も大きな数字が重なる日であり、それを払う行事が行われていました。 これが五節句の一つである重陽の節句です。
 また古来中国では、菊は邪気を祓い長生きする効能があると信じられていました。 旧暦の9月9日は今の暦では10月、つまり菊の季節です。 菊で邪気を祓う・・・「重陽の節句」が「菊の節句」とも言われる所以です。
 9月8日の夜に、菊の花の上に綿を載せておくと、9月9日の朝には綿は夜露で濡れ、菊のにおいが沁み込んでいます。 この綿で体を拭いて長寿を願う、これが「着せ綿」という行事です。
 キセワタという植物は、ちゃんと咲けば、花は車状に咲きます。 これを上から見れば、花の白い上唇が茎を中心に円形に円形に並び、その下にはピンク色をした下唇が放射状に見えます。 この様子を菊の花の上に綿を載せた様子に見立てたのが和名の由来でしょう。

shine

 植物についての内容より名前の由来の方が長い文章になってしまいました。 でも、これを書きながら、たくさんの花をつけたキセワタを見たくなりました。
 キセワタは草原の減少と共に、減少傾向にある植物です。 でも、伊吹山の中腹にはしっかりと残っているようです。 また伊吹山に行かなくてはなりません。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年9月25日 (土)

アオバアリガタハネカクシ

Aobaarigatahanekakusi090912_1

 9月の中旬、ホシアサガオにアオバアリガタハネカクシがたくさん集まっていました。
 アオバアリガタハネカクシとは、甲虫の仲間で、
  アオバ → 上翅(鞘翅)が少し青みのある黒色。
  アリガタ → 蟻のような大きさの、とは言いますが、蟻よりはスリムです。
  ハネカクシ → 小さい上翅の中に大きな後翅をたたみ隠している。
 といった、なかなか美しい昆虫です。
 しかし、美しいものには毒があるケースも多く、アオバアリガタハネカクシの場合も、分泌された体液が首筋や太ももなどの皮膚の弱い所に付くと、線状皮膚炎を起こします。 この場合、体液がついてから皮膚炎が起こるまでに時間がかかるため、この虫を見た記憶はあっても、皮膚炎の原因がこの虫だとは気づかない場合もあるようです。

Aobaarigatahanekakusi090912_2

 上に書いたようにハネカクシの仲間の多くは、上翅(鞘翅)がたいへん小さく、腹部が露出していますので、カブトムシやテントウムシなどと同じ甲虫の仲間のようには見えず、ハサミムシなどの仲間のようにも見えます。 しかし大きな後翅が小さな上翅の下にうまく折りたたまれていて、この後翅を広げて立派に飛ぶことができます。 (だから家の明かりなどにも飛来して皮膚炎の原因にもなるのですが・・・。)
 アオバアリガタハネカクシは上に書いたように皮膚炎で注目され、よく知られていますが、ハネカクシの仲間はたいへん種類が多いにもかかわらず、あまり研究されておらず、日本国内だけでも数百種の未記載種がいる可能性もあると言われています。
 ハネカクシの仲間の多くは、他の小さな昆虫などを捕食する肉食性です。 しかしこれだけ種類が多いと、食性も多様で、植物遺骸を食べるものや菌類を食べるものもいるのですが、生きている高等植物の組織をかじることはほとんどありません。 ところがアオバアリガタハネカクシは例外で、雑食性が著しく、肉食をベースにしながらも、高等植物の体もかじるようです。 上のホシアサガオに来ていたアオバアリガタハネカクシは、花の中にも入っていましたが、何の目的で来ていたのでしょうね。

Aobaarigatahanekakusi090912_3

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年9月24日 (金)

ホテイアオイ

 ホテイアオイは南アメリカ原産のミズアオイ科に分類されている水草です。 葉柄が膨らんで浮き袋となり、水面に浮きますが、和名は、この浮き袋が布袋(ほてい)様の腹のようだというところから来ています。
 花が美しいので、日本でも明治時代に観賞用に持ち込まれていますが、気温が高ければどんどん増えるので、困った状態になる事もあります(こちら)。 世界的に見ても、あちこちの熱帯・亜熱帯域で増えすぎ、「青い悪魔」と呼ばれ恐れられています。
 水に浮いたままでも花を咲かせますが、水中に伸びた根が土に接すると、土の中に根を伸ばし、十分な肥料分を吸収し、たくさんの花をつけます。 土に接して水に浮く必要のなくなったホテイアオイの“布袋の腹”は痩せ始めます。
 下は琵琶湖で撮ったホテイアオイですが、土に接してたくさんの花をつけていました。

Hoteiaoi100811_1

Hoteiaoi100811_2

 花茎は葉の間から高く伸び、大きな花を数個~十数個つけます。
 花は青紫色で花被片は6枚、上に向いた花被片は幅広く、虫を誘導する黄色の蜜標があります。
 オシベは6本あるのですが、うち3本は長く、他の3本はたいへん短くなっています。 下の写真では、この短いオシベは重なっていて、3本確認することはできません。
 花糸や花柱にはたくさんの腺毛が生えています。

Hoteiaoi081018_2

 花は大きいのですが、花穂全体が1日で開花してしまい、次の日には花茎は曲がって先端を水中につっこむ形となり、果実は水中で成長することになります。 しかし、日本で種子ができることはめったに無く、あちこちで増えているホテイアオイは冬の寒さを生き残った株から増えたものです。
 ちなみに種子から育つ場合は、水中にばら撒かれた種子から発芽した実生は、最初は浅い水中や水辺の泥の上で土中に根を下ろさないと成長できません。 そこで大きく育った株は水平に茎を伸ばし、その先に芽が生じて新しい株を作り、水面に生活の場を広げていくことになります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月23日 (木)

ミズアオイ

Mizuaoi100616_1

 ミズアオイは池沼や用水路などに生える1年草で、草丈は大きくなれば1mにもなることがあります。
 万葉集ではミズアオイは水葱(なぎ)と呼ばれています。 水葱(なぎ)の小さいのがコナギ(小水葱)で、コナギはまだあちこちの水田で見ることができます。 しかしミズアオイの方は、 かつては水田雑草として多く見られたのですが、除草剤の使用などによってほとんど消滅してしまいました。
 ミズアオイとコナギを比較すると、植物全体も花も名前のとおりコナギの方が小さいのですが、もう1つの違いとして、コナギは花を葉腋につけますが、ミズアオイの花序は真上に伸びます。
 ミズアオイの花は7月~10月に咲きます。 花のつくりは、同じ Monochoria属(ミズアオイ属)のコナギとよく似ていて、メシベは1本、オシベは6本ですが、うち1本は少し大きく青紫色で、残り5本は黄色の葯を持っています。

Mizuaoi100616_2

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月22日 (水)

キンバネチビトリバ

Kinbanechibitoriba100919_1

 ボロボロに破れて一部しか残っていないような翅、細い骨から毛が生えているような翅、それがトリバガの仲間の特徴で、すぐにこの仲間であることは分かります。 でも、それからが大変です。 小さい蛾ですから図鑑の図も小さく、似た種類も多いし・・・。 写真はキンバネチビトリバだと思うのですが、自信はありません。
 イヌコウジュの花と比較して分かるように、たいへん小さな蛾です。 それに脚には刺がいっぱい。 しばらく眺めていましたが、全く動きません。 ボロボロの翅のイメージと重なり、弱っていて、花につかまっているのが精一杯の状態かな、と思いながらも、近づいてファインダーを通して見てみると、ちゃんと口を伸ばして熱心に蜜を吸っていました(下の写真)。

Kinbanechibitoriba100919_2

 試しにちょっと触ってみると、パッと反応し、飛んでいってしまいました。 この翅でちゃんと飛べるのですね。 飛ぶスピードは、この程度の大きさの蛾ならこの程度と納得できる普通のスピードでした。
 体が小さくなると、空気の粘性の影響が大きくなり、このような隙間だらけの翅でも、しっかりと空気を捉えることができるようです。 少し専門的な言葉を使うと、極端な低レイノルズ数領域での飛行は我々の常識とは異なる、ということでしょうか。 大変小さな物体の飛行では、膜で飛行するよりも毛で飛行する方が有利なのかもしれません。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月21日 (火)

アメリカタカサブロウ

Amerikatakasaburou090912_1

 アメリカタカサブロウは、水田などに見られる1年性のキク科植物で、1981年に確認された外来植物です。 昔から日本にあったタカサブロウとよく似ているのですが、私の家の近くの水田も、ほとんどがアメリカタカサブロウになってしまいました。
 葉はアメリカタカサブロウの方が細長く、飛び出たきょ歯が明瞭です。 また、アメリカタカサブロウの葉は基部に向かって細くなりますが、タカサブロウの葉は基部で再び幅が広くなる傾向があります。
 花は周辺に舌状花があり、その内側には筒状花があります(下の写真)。

Amerikatakasaburou090912_2

 下は花がほぼ終わった状態で、わずかに残った筒状花も茶色くなり、取れかかっています。 後には緑色をした子房がびっしりと敷き詰められたように残っています。

Amerikatakasaburou090912_3

 子房はこのまま果実(痩果)になっていきます。 下は果実がほぼ完成した状態で、はずれかけています。 なお、タカサブロウの果実では、翼が発達しています。

Amerikatakasaburou090912_4

 この果実が水の上に落ちると、水に浮き、流されて分布を広げることになります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月20日 (月)

メマトイ

Mematoi100919_1

 山道を歩いていると、目の周囲を飛び回り、機会を狙って目に飛び込もうとする小さな虫に悩まされます。 これがメマトイです。 私はメガネをかけているのでそれほどでもありませんが、裸眼の人はたいへんでしょうね。
 でも、あまりにもうるさいので、渓流の冷たい水で湿らせて持ち歩いていたタオルで目の前に来たメマトイをバシッと押さえつけ、半死の状態のメマトイを撮ったのがこの記事の写真です。 写真はメマトイの様子がよく分かるように、かなり露出オーバーにして撮っています。 実際は肉眼ではとても小さな黒いハエとしか見えません。 背景はタオルの繊維です。
 メマトイは1種類ではありません。 最初に書いたような習性を持ったハエの仲間の総称で、ショウジョウバエ科のマダラメマトイやオオマダラメマトイ、ヒゲブトコバエ科のクロメマトイなど、複数の科にわたり、日本に生息するのは十数種だと言われています。 写真のメマトイが何なのかは、よく分かりません。
(2014.6.6.追記) オオマダラメマトイだったようです。

 Mematoi100919_2

 メマトイが目に向かって飛んでくる理由は、涙に含まれるタンパク質をなめにやってくる、涙の成分にメマトイの雌のフェロモンと似ている物質が含まれていて雄が寄ってくるなど、いろいろ言われていますが、よく分かっていません。 でも、カメラのレンズにも集まって来ますから、何かもっと他の理由があるのかもしれません。
 いずれにしろ、メマトイが目に飛び込むと、涙にくっついて死ぬメマトイもいるわけで、これは他の動物に対しても同じだと思います。 命をかける値打ちがメマトイにはあるのでしょうか。 また、目に飛び込まれた人にとっても伝染性の眼病を持ち込まれる危険もあるわけで、ほんとうに困ったものです。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2010年9月19日 (日)

イセハナビ

Isehanabi100616_1

 昨日記事にしたスズムシバナやユキミバナと同じ Strobilanthes属のイセハナビです。 というより、この属の代表として選ばれているのがイセハナビで、Strobilanthes属の和名は「イセハナビ属」です。
 ところが、イセハナビは日本在来の植物ではなく、東南アジア原産の帰化植物です。 しかし、江戸時代に中国経由で渡来し、観賞用に栽培されて親しまれてきたところから、Strobilanthes属の代表になったようです。
 でも、最近ではあまり見かけなくなりました。 西欧では主にグランドカバーとしてよく利用されていますので、日本でももっと利用されてもいいのかもしれません。
 もうひとつややこしいのは、どうもヤナギバルイラソウをイセハナビと混同して園芸的に販売されているようです。 たしかに花は似てなくも無いですが・・・。
 イセハナビはやや木質になる多年草で、よく枝分かれした枝先に、長さ1~2cmの、先端が5裂した薄紫色の漏斗状の花をつけます。 花の筒部は、スズムシバナやユキミバナほどではないにしろ、ゆるくカーブを描いています。

Isehanabi100616_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月18日 (土)

スズムシバナ・ユキミバナ

 スズムシの鳴く頃に咲くことから名付けられたスズムシバナ( Strobilanthes oligantha )、近畿地方以西の山林の陰地に分布するキツネノマゴ科の多年草です。 葉は対生で、高さは30~60cmになります。

Suzumusibana100616_1

 花は8月~9月頃に咲きますが、はかない一日花、午後になると次第にしおれてきます。 花冠は約3cm、筒部がカーブを描いています。

shine

 スズムシバナと同じ属で、スズムシバナを少し小さくしたような植物に、ユキミバナがあります。 以前はスズムシバナと同種だとされていたのですが、1993年に別種とされました。 学名は Strobilanthes wakasana で、種名の wakasana は「若狭の」という意味で、福井県と滋賀県に自生地があります。

Yukimibana100616_1jpg

 ユキミバナは、雪が降る頃まで咲き続けるところからの名前で、匍匐性があり、常緑です。 雪深い所の暖かい雪の下で冬を過ごすのでしょうね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月17日 (金)

イチモンジセセリ

Ichimonjiseseri100904_1

 秋になり、イチモンジセセリをよく見るようになりました。
 イチモンジセセリもアサギマダラなどと同様、渡りをする蝶として知られています。 イチモンジセセリは、産卵し個体数を増やしながら北へ分布を広げていきますが、秋には南に移動します。 なお、幼虫の食餌植物はイネやススキなどのイネ科植物です。

Ichimonjiseseri100904_2

 上はシラヤマギクに、下はマルバハギに来ているイチモンジセセリです。

Ichimonjiseseri100904_3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月16日 (木)

シラヤマギク

Sirayamagiku100904_1

 写真は岩湧山の山頂付近に多いシラヤマギクです。
 シラヤマギクは山地の日当たりのいい、やや乾燥気味の所でよく見られる多年草です。 花は8月から10月、名前は「白い山の菊」、そのまんまです。 下の葉には長い葉柄があり、葉身は心臓形ですが、花時には枯れている場合が多いようです。
 花は舌状花と筒状花とからなりますが、1個の頭花の舌状花は6つ前後の場合が多く、間が透けて見える場合がほとんどです。
 下はシラヤマギクの花に来ていたアカスジカメムシです。 アカスジカメムシがセリ科以外の花に来ているのは初めて見ました。

Sirayamagiku100904_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月15日 (水)

コノシメトンボ

Konosimetonbo100826_1

 写真はコノシメトンボのメスです。
 コノシメトンボは、翅の先端が、ほとんど黒と言っていいような、濃い黒褐色の、いわゆる赤とんぼの一種です。 成虫は7月上旬から秋が深まるまで見ることができます。
 成熟したオスは全身が赤くなりますが、メスは成熟しても背面の橙色が濃くなる程度です。 未成熟のオスはメスに似ていますが、メスの顔面額上部にある黒い眉班(ビハン)が、オスにはありません。

Konosimetonbo100826_2

 ノシメトンボやリスアカネも、翅の先端が黒褐色で、よく似ていますが、胸部側面の黒条の様子が異なり、コノシメトンボでは、3本の黒条のうちの前から2本目が途中で後方に折れ曲がり、3本目と合流しています。
 コノシメトンボやノシメトンボの「ノシメ」とは、腹部の黒斑を熨斗目模様とみた所からの名前です。

 顔の大写しを載せたところで、顔の各部の名前を載せておきます。

Konosimetonbo100826_3

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月14日 (火)

ネコハエトリ

Nekohaetori100904_3

 ネコハエトリは、メスは春先から晩秋まで見ることができますが、オスは夏前しか現れません。 メスは黒っぽいものから灰褐色のものまで、さまざまなトラジマがあり、体色の変異が多いハエトリグモの仲間です。 この記事の写真も、ネコハエトリのメスだと思うのですが、自信はありません。
 とにかく、ハエトリグモの仲間は表情がいいので、撮りたくなってしまいます。 写真の個体は何か餌を捕まえているのですが、それが何かは分かりません。

Nekohaetori100904_1

Nekohaetori100904_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月13日 (月)

カワミドリ

Kawamidori100904_1

 岩湧山の山麓に咲いていたカワミドリです。
 カワミドリは山の林の中に生えるシソ科の多年草で、4本のオシベは長く、花冠の外に突き出しています。

Kawamidori100904_2

 古くから風邪や頭痛に用いられていた薬草で、花の咲く頃に全草を刈り取って陰干しにしたものを、生薬で藿香(かっこう)と呼んでいます。
 中国では薬用に栽培もしているようで、日本でもハーブとして栽培もされているようですが、山に自生しているものとは、葉の様子など、少し違うように思います。

 下はカワミドリに来ていたダイミョウセセリです。

Kawamidori100904_3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月12日 (日)

ドロノキハムシ

Doronokihamusi100815_1

 ドロノキハムシは、ハムシの仲間としては大型で、体長は1cmほどあります。 成虫も幼虫もドロノキやヤマナラシなどのヤナギ科の木の葉を食べます。
 これに似た虫といえば、ヤナギムジハムシやフジハムシは色がやや似ていますが、大きさはぐっと小さくなります。
 これから秋に見られる成虫はそのまま土中で越冬し、春に若葉を食べて産卵し、6月に幼虫、7月に成虫になり、その成虫が産んだ卵からの幼虫が8月に見られます。

Doronokihamusi100815_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月11日 (土)

アカスジアオリンガ

Akasujiaoringa100815_1

 写真はアカスジアオリンガの夏型だと思うのですが、これにたいへんよく似たアオスジアオリンガというのもいて、もしかしたら後者かもしれないのですが・・・。
 アカスジアオリンガには、3月~4月に見られる春型と、6月下旬から9月に見られる夏型とがあります。 春型のオスは体も翅も朱紅色を帯びているのですが、春型のメスや夏型(オス・メスとも)は写真のように緑色で、これがアオスジアオリンガの夏型にたいへんよく似ています。 区別点はアオスジアオリンガの翅の白い線がほぼ並行なのに対し、アカスジアオリンガの白い線は、線と線の間隔が狭く、並行でないというのですが、個体変異の幅もあって、よく分かりません。 載せた写真は保育社の『原色日本蛾類図鑑』の記載によれば、むしろアオスジアオリンガの第2化型に近いような気がします。
 なお、アカスジアオリンガの季節的2型が幼虫の飼育などから分かってきたのは'60年代になってからで、それまでは別種だと思われていて、夏型はシロスジアオリンガと呼ばれていました。

Akasujiaoringa080712_035b

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月10日 (金)

オオマルハナバチ

Oomaruhanabachi100815_2

 岩湧山の麓で、植栽されているタマアジサイにオオマルハナバチが来ていました。
 オオマルハナバチは、全身が黒色と黄白色の毛で覆われていて、顔にも黒い毛が生えています。
 マルハナバチの仲間にもいろいろいて、以前記事にしたトラマルハナバチは中舌が長く、蜜源の深い花を訪れる傾向があるのですが、このオオマルハナバチは中舌が短く、蜜源の浅い花を訪れる傾向があります。

Oomaruhanabachi100815_1

 ハウス栽培のトマトやナスなどの受粉のため、セイヨウオオマルハナバチが導入されました。 しかしセイヨウオオマルハナバチが自然の中で繁殖を始めると生態系を乱すことが心配です。 このため、セイヨウオオマルハナバチは平成18年に外来生物法で「特定外来生物」に指定され、飼育・保管・運搬等が規制されています。
 しかし、この法の施行前に逃げ出し野生化したセイヨウオオマルハナバチもいて、、野生植物の受粉に欠かせない在来種が駆逐されないかと懸念されています。
 なおセイヨウオオマルハナバチは、この在来のオオマルハナバチによく似ていますが、お尻の毛が白色です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月 9日 (木)

オオヨツスジハナカミキリ

Ooyotusujihanakamikiri100815_1

 オオヨツスジハナカミキリは、ハナカミキリの仲間としては大きく、体長は2~3cmあります。 黒地に黄褐色の4本の筋があり、北海道から九州にまで分布していますが、南ほど黒い部分が発達する傾向があるようです。 長崎のエフさんの撮ったオオヨツスジハナカミキリと比較すると、どうでしょうか。 また、前胸が赤いタイプもいて、体の色にはいろいろ変異がありそうです。

Ooyotusujihanakamikiri100815_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月 8日 (水)

オトコエシ・オミナエシ

 オトコエシ(男郎花)とオミナエシ(女郎花)は、同じ属( Patrinia属 )の、近い関係にある植物です。
 オミナエシは秋の七草のひとつとしてよく知られていて、岩湧山などにも自生していますが、自生地は少なくなり、山野草を扱っている店で販売されるようになってきています。 一方のオトコエシの方は、オミナエシよりはずっと山野に普通なのですが、オミナエシほどはよく知られていないようです。
 オトコエシの花の色は白で、オミナエシ同様、たくさんの小さな花が散房状に集まって咲きます。

Otokoesi100815_3    オトコエシ

 花は有性生殖を行うための器官であり、多くの花が自家受粉を避けるしくみを持っていることは、これまでこのブログでも何度も書いてきました。 オトコエシのような小さな花でも、1つの花をよく見れば、やはり自家受粉を避けようと“努力”しているようです。
 オトコエシの花冠は5裂し(オミナエシ科は合弁花類です)、オシベは4本です。 下の写真の花では、オシベは真っ直ぐに立って花粉を出していますが、メシベはグニャリと曲がって横を向き、花粉が柱頭に付くことを避けているようです。

Otokoesi100815_1

 下の写真では、後ろにあるピントの合っていない花は上と同様の花ですが、手前のピントの合っている方の花に注目してください。 この花では、オシベは花粉を出し終わり、葯は既に失われてしまっています。 そしてメシベが直立し、受粉しやすくなっています。

Otokoesi100815_2

 このように、オトコエシのそれぞれの小さな花は、雄性先熟の花なのです。 そして、このことは、基本的にはオミナエシでも変りません。

Ominaesi090823_1    オミナエシ

Ominaesi100815_1

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月 7日 (火)

フクラスズメ

 フクラスズメは雑木林によくいる蛾で、夜によく樹液に来ています。 この名前は、冬にスズメが羽毛を逆立て(=膨れて)て寒さに耐えている様子からの連想です。 「○○スズメ」であっても、スズメガの仲間ではありません。

Fukurasuzume100904_1

 フクラスズメは、ヤガ科のシタバガ亜科に分類されていますが、このグループには、コシロシタバの所でも少し書きましたが、後翅に美しい模様を持ったものが何種類かいます。
 フクラスズメも、とまっている所を見れば、褐色の地色に黒褐色の模様を持つ地味めの蛾ですが、後翅には水色の美しい模様があるのですが、なかなか見せてくれず、見せてくれるのは飛び立つ瞬間だけです。

 下はフクラスズメの幼虫で、カラムシの葉を食べていました。 このように幼虫の食べものはイラクサ科の植物です。
 幼虫にはおもしろい性質があって、敵の気配を感じると、頭を激しく揺すります。 下はまさしくそのようにしている状態なのですが、よく目立つ体の色で動けばよく目立ちます。 これで敵を驚かす効果があるのでしょうか。 毒をもっているのなら目立つことは有効なのですが、フクラスズメの幼虫には毒はありません。

Fukurasuzume100826_3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月 6日 (月)

テングチョウ

 マエグロツヅリガの記事を書いていて、まだテングチョウを記事にしていなかったことに気がつきました。
 テングチョウは成虫越冬するので春先から晩秋まで見ることができますし、少なくとも私のイメージでは雑木林の周辺であればどこにでもいる蝶なので、最近ではカメラを向けることも、あまりなかったようです。 で、少し古い写真ですが・・・。

Tenguchou05200013_1

Tenguchou05200013_2

 テングチョウの幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。 成虫は花にも来ますが、よく地面にとまって口を伸ばしています。
 マエグロツヅリガの所でも書きましたが、“天狗の鼻”の部分は下唇髭(パルピ)と呼ばれている器官で、他の蝶にもあるのですが、テングチョウでは特別長くなっています。
 春にはよく翅を広げて日向ぼっこをしています(下の写真)。

Tenguchou060311_1

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月 5日 (日)

カラスウリ(雌花)

 暗闇に繊細な花弁を広げるカラスウリ・・・。
 カラスウリは雌雄異株で、雄株の花は以前こちらで記事にしました。 しかし雌株は、果実が多すぎると養分を果実に十分回せなくなりますので、あまり花をつけず、今まで雌株を見つけても、なかなかその咲いている花に出会えませんでした。
 今回大きな雌株を見つけ、やっと写真に撮ることができました。

Karasuuri100902_4

 雌花の長く伸びた花筒の基部には膨らみがあります。 この中に子房があり、これが果実になっていきます。

Karasuuri100902_1

 花から顔を覗かせているメシベの柱頭は厚く、3裂しています。

Karasuuri100902_2

 比較のため、下に雄花も載せておきます。 オシベは融合し、花冠との間にスズメガの仲間が口を差し込む隙間を作っていることは、雌花の場合と同様です。

Karasuuri100902_3

 カラスウリの受粉に関しては、以前の雄花の所で書いていますので、今回は書きません。 また、今回の撮影は花冠の糸状の部分が伸びきっておらず、ゴチャゴチャした印象の花になってしまいました。 もう少しねばろうと思ったのですが、懐中電灯の電池切れで・・・。 開いたばかりの花と前回記事にした十分開いた花とを比較するのもいいかと・・・。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年9月 4日 (土)

マエグロツヅリガ

 マエグロツヅリガは、おもしろい形をしています。 整った三角形で、頭の前の方には黒い毛を生やした下唇鬚(かしんしゅ)が長く突き出しています。 さらにおもしろいのは、前翅を前縁付近で折り曲げ、体を横からも見えないようにしていることです。

Maegurotuzuriga100815_3    真上から

Maegurotuzuriga100815_2    斜め横から

Maegurotuzuriga100817_1    後ろから

 8月15日に岩湧山の中腹で見て、その2日後に近所で見ました。 そんなに多くない蛾ということなのですが、一般的に蛾は年によって個体数の変動が大きいのではないかという気がしています。
 マエグロツヅリガは、1964年に分類が変わって、現在はメイガ科ツヅリガ亜科に分類されていますが、以前はメイガ科ノメイガ亜科に分類されていて、保育社の『原色日本蛾類図鑑』(改訂新版)では「まえぐろのめいが」という名前になっています。

 下唇鬚は、発達している蛾もそうでない蛾もいますが、もちろん蝶でも見ることができます。 一昨日の記事の最後のアカタテハの成虫の写真でも下唇鬚が強調されて写っていますし、テングチョウの“テングの鼻”もこの下唇鬚です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月 3日 (金)

マルミノヤマゴボウ

Maruminoyamagobou100815_1

 岩湧山で、花軸も咲いている花のガクも真っ赤なヤマゴボウの仲間がありました。 ヤマゴボウなら、心皮が離生するので、果実は分果になりますし、ヨウシュヤマゴボウは花序が下垂しますので、マルミノヤマゴボウだと思います。

Maruminoyamagobou100815_2

 なお、土産物店などで販売されている「山ごぼう」は、モリアザミの根やゴボウの細い根を漬けたりしたもので、上に書いたようなヤマゴボウ科の植物とは全く別の植物です。 ヤマゴボウ科の植物は、根を漢方に使いますが、基本的には有毒ですので、注意が必要です。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年9月 2日 (木)

アカタテハの幼虫

 カラムシの葉が、表を内側にしてくっつけられていました。 カラムシの葉の裏は白いので、よく目立ちます。

Akatateha100829_2

 そっと葉を開いてみると、枝分かれした黄色い刺に黒い刺、刺だらけの幼虫がいました。 じつはこれ、アカタテハの幼虫です。

Akatateha100829_1

 前にツマグロヒョウモンの幼虫の写真を載せましたが、タテハチョウ科の幼虫の多くは、このように刺を持っています。 一見、昨日のヒメクロイラガなどのイラガの仲間の幼虫にも似ていますが、タテハチョウ科の幼虫の刺には毒はありませんから、手の上に載せても大丈夫です。 でも、アカタテハの幼虫の場合は、あごの力が強いので、口で咬まれると、少し痛いです。
 アカタテハの成虫の写真はこちらなど、あちこちに載せていますが、下にも載せておきます。

Akatateha100731_2

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年9月 1日 (水)

ヒメクロイラガの幼虫

Himekuroiraga100812_1

 ヒメクロイラガの幼虫が仲良く並んで葉をムシャムシャ(上の写真)。 刺だらけですが、他のイラガの仲間同様、この棘には毒があり、触れると激痛が走りますので、絶対に触れないように注意なければなりません。 でも、幼虫どうし、仲間の刺には触れても大丈夫なようですね。
 2日後に見に行くと、数はかなり減っていました。 分散したのか、こんな幼虫でも鳥は食べるのかは分かりません。
 下は幼虫の顔をアップで撮ってみたのですが、イラガの仲間の顔って、ほんとうに分かりにくいですね。

Himekuroiraga100814_1

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »