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2010年8月21日 (土)

ハクサンフウロ

Hakusanfuuro100731_1

 高山の雪渓周辺でよく見かけるハクサンフウロの「ハクサン」は石川県と岐阜県の境にある白山からきています。 ハクサンフウロの分布は東北地方から中部地方にかけてですが、伊吹山はその北尾根から尾根伝いに遠く白山にも続いている山で、ハクサンフウロの分布の南限とされています。 7月31日に行った伊吹山の山頂付近で、ハクサンフウロは元気に咲いていました。 なお、フウロ(風露)の語源はよくわからないようです。
 ハクサンフウロの学名は Geranium yesoemse var.nipponicum で、エゾフウロの変種とされています。 エゾフウロと比較すると、ハクサンフウロは、ガクや茎の毛がエゾフウロより少なくなっています。 しかし、伊吹山のハクサンフウロとエゾフウロは、この毛以外の目だった差はなく、両者の中間の形質をもつものも見られますので、伊吹山は全てエゾフウロだとする人もいます。

 下には3つの花が写っていますが、下方の2つの花のメシベは閉じたままで、上方の花では既にオシベはほとんど失われており、メシベの柱頭が開いています。 つまりハクサンフウロは、雄性先熟の花です。

Hakusanfuuro100731_2

 ハクサンフウロは、その属名( Geranium )から分かるように、ゲンノショウコなどの仲間です。 伊吹山に咲く Geranium属としては、昨日のヒメフウロやこのハクサンフウロ以外にも、もう少し早い時期(5月下旬~6月下旬)にはグンナイフウロが、8月~10月にはミツバフウロが見られます。 またイブキフウロが7月~8月に咲くのですが、これは7月31日に行った時には、残念ながら見落としてしまったようです、と書いていたら、
(以下8月24日追記)
わんちゃんからイブキフウロの写真を送ってきてくれました(下)。

Ibukifuuro100731_1

 イブキフウロは花弁の先端が3裂しています。

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コメント

   風露草
  土屋文明 の 短歌
    『 風露草の 散りたる花の 幾ひらか
        泉の上に しばしとどまる 』

投稿: S.ひでき | 2010年8月21日 (土) 11時54分

伊吹山が分布域の南限って、お花たちが結構居るんですね。

伊吹山に咲く000フウロは6種類も・・・
指折り数えてみました。

フウロ(風露)
「微風に揺れ」「朝露に濡れ」との場面を連想させる名。と・・・

投稿: わんちゃん | 2010年8月21日 (土) 16時35分

今日行って来ました。
注意してみたのですが、イブキフウロのような花びらの形は見つけられなかったような。
数年前はハクサンフウロとイブキフウロが混じって咲いていたのに。

投稿: ひとえ | 2010年8月21日 (土) 22時02分

S.ひできさん、涼しそうな歌ですね。
水辺に咲く風露草、どんなフウロソウなんでしょうね。

わんちゃん、伊吹山が分布域の南限という植物が多いのは、伊吹山は北尾根で北にある山々とつながっていて、植物はそこを通って分布を広げることができるのですが、伊吹山の南は急に標高が低くなって、暑さが苦手な植物にとっては南に来れないのです。

ひとえさん、イブキフウロは少なくとも今年は少なくなっているということのようですね。8月も下旬になって、伊吹山の花たちの様子も変りつつあるのでしょうね。

投稿: そよかぜ | 2010年8月22日 (日) 06時27分

ところで、ヒメフウロ
伊吹山のどの辺りで出会われたのでしょうか?

投稿: わんちゃん | 2010年8月31日 (火) 22時51分

ヒメフウロは西遊歩道の山頂に近い所です。

投稿: そよかぜ | 2010年8月31日 (火) 23時37分

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