クガイソウ
クガイソウは山地の草原や林縁などに自生するゴマノハグサ科の多年草です。
葉は4~8枚ほどが輪生しており、これが数層になっているところから、九階草または九蓋草と書かれるようになったと考えられます。
紫の花でよく似たものにヤマトラノオやルリトラノオなどがありますが、クガイソウの葉が輪生であるのに対し、ヤマトラノオやルリトラノオは対生です。
小さな花がたくさん集まって穂状に咲いているのですが、1つの花に注目すると花冠は4裂し、2本のオシベが突き出しています。 この様子を花の正面から見ると、オオイヌノフグリなどの Veronica属(クワガタソウ属)の花に似ています。 クガイソウの学名は Veronicastrum sibiricum ですが、この属名 Veronicastrum は、「 Veronica + astrum(似ている)」が語源です。
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コメント
クガイソウとルリトラノオ、一目見ただけではどちらがどちらか分からなくて困るのですが、クガイソウは輪生なのですね。
覚えておかなくちゃ。
と言いながら、会える時まで記憶を保っていられるかが心配です(笑)。
投稿: ひとえ | 2010年8月10日 (火) 08時50分
まだまだ初めて出会うお花ばっかりなんです。
お花に夢中になって、葉っぱまで気がいってないですね、ひとまず、写真に撮って・・・
こんなんだから、お花の名前を調べる時に
いつも反省です。
「あっ このお花は00 こっちのお花は00」
と解ってくると、写真の撮り方も違ってくるんでしょうね。
拡大写真のオオハナアブ
パカッとお椀を伏せたようなンは眼?ですか?
なんか、きれいな縞縞模様ですね。
投稿: わんちゃん | 2010年8月10日 (火) 17時15分
ひとえさん、クガイソウの葉が輪生であることは和名の由来を考えると混乱は無いと思います。
ルリトラノオとの比較は、ルリトラノオの所で少し詳しく書いておきます。
わんちゃん、植物観察のための写真に限定するなら、まず植物をじっくり観察し、気付いたことを撮るようにすればいいのですが、山歩きをしながらの写真ではそうもいきませんね。
オオハナアブは複眼の模様がおもしろいですね。
投稿: そよかぜ | 2010年8月11日 (水) 01時35分