イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウは伊吹山に生育する麝香草の意味ですが、日本全国から朝鮮、中国、ヒマラヤにまで広く分布しています。 もちろん伊吹山には、特に山頂部に多く、行った日にはピンクのじゅうたんを敷き詰めたように咲いていました。
イブキジャコウソウの学名は Thymus serpyllum subsp. quinquecostatus、つまりハーブとして知られているタイムの仲間です。 「タイム」として使用されているのはタチジャコウソウの場合が多いのですが、イブキジャコウソウはこのタチジャコウソウとたいへんよく似た成分を持っています。
イブキジャコウソウはシソ科の常緑小低木で、冬季は雪の下で静かに春を待ちます。 細い茎は地表を這い、所々から枝分かれして立ち上がり、高さ5~15cmになります。 花は主に6月~7月に咲き、花冠は2唇形で、柱頭が2裂したメシベと4本のオシベが突き出ています。
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コメント
ちょっと前に六甲高山植物園で
イブキジャコウソウに会ってましてね、
「伊吹山に行けば自生のイブキジャコウソウに会えるんやぁ」と思ったモンでした。
うん?ジャコウ?と言うからには?
と、葉っぱをモミモミして、うん、ナルホド・・・と、思ったモンでした。
投稿: わんちゃん | 2010年8月 3日 (火) 13時48分
タイムはソース、ハム、カレーなどのスパイスとして利用されていますからね。
投稿: そよかぜ | 2010年8月 4日 (水) 07時04分