キアゲハ
キアゲハは黄色いアゲハ。 でもアゲハ(=ナミアゲハ)も少しは黄色みを帯びていますし、キアゲハもこすれて鱗粉が落ち、色が薄くなっている場合もあります。
キアゲハとアゲハの見分け方のいちばん確かな所は、アゲハでは前翅の表の中室の基部寄りに4本の縦じまが見られるのに対し、キアゲハではこの部分(下の写真の赤い楕円の部分)に白条はありません。 アゲハと比較してみてください。
成虫は上記のようによく似ているのですが、幼虫の様子はかなり異なります。 まず食餌植物が違います。 アゲハはミカン類の葉ですが、キアゲハはセリ科植物の葉です。 下はシシウドの葉を食べているキアゲハの幼虫です。
アゲハの幼虫は、よく知られているように、大きな目玉模様と3本の曲線を持った緑色のイモムシですが、キアゲハの幼虫は上の写真のように黒と緑の縞模様で、黒い部分にはオレンジ色の斑点があります。
ところで、アゲハやキアゲハなどの幼虫は、体に刺激を受けると、頭部から肉角(にくかく)と呼ばれるツノを出し、すっぱい嫌なにおいを周囲に撒き散らします。 この様子を撮ろうとしたのですが、1人での撮影は、なかなか難しい・・・。 刺激して肉角を出させてからカメラを構えると、その時にはもう肉角を引っ込め始めています。 それに刺激を何度も与えていると、次第に慣れてきて少ししか肉角を出さなくなります。
キアゲハの幼虫の肉角をどうにか撮ったのが下の写真ですが、左側の肉角は伸びきっていません。 アゲハの幼虫の肉角は黄色ですが、キアゲハの幼虫の肉角はそれよりも少し色が濃く、オレンジ色です。
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