アカスジカメムシ
アカスジカメムシは、背面は黒と赤の縦条があり、腹面は赤い地に黒班が散らばる美しいカメムシで、6~8月に見られます。 セリ花植物の汁を吸うカメムシで、今回見たのも、公園の一角にハーブが育てられていて、そこに植えられているフェンネルに群がっていました。
これだけ目立つ模様は鳥に対する警戒色だと思われるのですが、悪臭をほとんど出さないようです。
アカスジカメムシはカメムシ科に分類されていますが、背面のほとんどは背盾板(注1)に覆われていて、まるでキンカメムシ科のカメムシのようです。
(注1)背盾板
背盾板とは、前胸の後ろで、左右の前翅がくっつき合えない隙間を隠すように存在する三角形の部分です。 もう少し専門的に言えば、左右の前翅の間に胸部第二節の背板の一部(中胸小楯板)が、盛り上がったものです。
下はエサキモンキツノカメムシですが、このハートマークの付いている三角形の部分が背盾板で、アカスジカメムシなどでは、この部分が広がって、背面のほとんどを覆っています。
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コメント
アカスジカメムシ
うん?どっかで会ってるよねぇ・・・
うん?思い出した×2
利尻島・・・・・
出会ったことのあるモンに、ここで会うと
ホッとします。
投稿: わんちゃん | 2010年7月 4日 (日) 18時46分
利尻島のアカスジカメムシも、ちゃんとセリ科の植物についていましたね。
投稿: そよかぜ | 2010年7月 5日 (月) 07時10分