ツルナ
ツルナは海岸に生えるハマミズナ科のツル性の多年草です。 下の写真で、中央に葉に隠れるように小さな黄色い花が咲いています。 その右下に咲き終わったばかりの花がありますが、これから分かるように黄色いのはガクで、花弁は退化して消失していることになります。
光合成の物質的材料は二酸化炭素と水であり、植物は水がなければ光合成できません。 海には水がたくさんあるようですが、海水は生物の体から水を奪うので、多くの植物にとっては、海辺は育ちにくい環境です。
上の写真で、葉に白い小さな点がいっぱいついていますが、砂がついているわけではありません。 ツルナは、植物体内の塩類濃度を一定に保つために、余分な塩類を表皮の細胞に閉じ込めてしまいますが、これがキラキラ光っているのです。
「○○ナ」つまり「○○菜」という名前は、ほとんどの場合、食べられる植物につけられた名前です。 ツルナも、水分の不足しがちな環境で、多肉でしっかり水を貯めこんだ、少し塩味のする植物として各地で食用にされてきました。
ハマミズナ科の植物で日本に自生しているのはツルナ1種類ですが、近年新しい野菜として注目されたアイスプラント(バラフ)もハマミズナ科の植物です。
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コメント
ウン??
アイス何とかと似ているなぁ・・・と。
やっぱり・・・・・
食用に、と、、、、、
どっかで出会ったらさっそく試食してみます
投稿: わんちゃん | 2010年7月27日 (火) 17時51分
「似ている」という感覚、これができてくると、図鑑で調べるのがとても楽になります。この場合はアイスプラントは図鑑には載っていませんが・・・。
投稿: そよかぜ | 2010年7月28日 (水) 00時17分