クロスジキンノメイガ
7月10日、クズの葉が下のように巻いていました。
まず、左下手前の簡単な巻きの方から開けてみると、中に小さな蛹が入っていました。
蛹を持ち帰って置いておいたところ、20日の夜に羽化しました。 出てきたのは、下のクロスジキンノメイガでした。
クロスジキンノメイガの幼虫の食草はヌルデやクヌギです。 別名をヘリグロキンノメイガと言い、成虫の翅の外縁が黒く縁取られているのですが、この縁取りの黒には変異があり、写真のように薄いものや、黒い部分を欠く個体もいるようです。
保育社の原色日本蛾類図鑑によれば、クロスジキンノメイガ(の別名ヘリグロキンノメイガ)はヌルデやクヌギの葉をつづるとありますが、クズの葉はかじられた痕は無く、蛹を保護するだけなら、適当に何の葉であってもいいのかもしれません。
ところで、最初の写真の右上のしっかり巻かれていた葉の中には・・・。
じつは左下手前の葉の巻きの中から蛹が出てきたことに意識が向いてしまい、帰ってから中を確認していないことに気がつきました。 たぶん違う種類の虫が入っていたのでしょうね。
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コメント
くっと、踏ん張ってこっちを見ている様子はカワイイです。
真っ黒な眼?が印象的。
投稿: わんちゃん | 2010年7月22日 (木) 22時03分
ちゃんと飛ぶことのできる蛾の“生気”が伝わったようですね。
2枚目の写真だけなら標本のように見られてしまいますからね。
投稿: そよかぜ | 2010年7月23日 (金) 07時35分