クロコノマチョウ
クロコノマチョウもジャノメチョウ科に分類される蝶です。 温暖化と共に北に分布を広げているようで、10年ほど前と比較して、堺市でもよく見るようになってきました。
成虫はほぼ1年中見ることができますし、幼虫は堺自然ふれあいの森でも6月にも7月にも8月にも観察していますので、クロコノマチョウはダラダラと羽化していくようです。
幼虫の食草はイネ科植物です。 幼虫は頭に突起があり、突起は黒いのですが、正面から見ると、頭部の色には黒いものから緑のものまで、個体差があるようです。
下はクロコノマチョウの前蛹です。 この仲間は、終齢幼虫が蛹になる前にこのような状態になります。
そして下がサナギです。 下のサナギは羽化間近で、チョウの様子が透けて見えています。
成虫はいつも薄暗い林の中にいて、なかなか明るい所に出て来てくれません。 積もった落ち葉の上にとまると、保護色で落ち葉と見分けがつかなくなります。
下は6月30日撮影の夏型の成虫です。
下の写真は10月下旬に撮ったもので、秋型です。 秋型は夏型に比較して、翅の縁が写真のように尖ってきます。
※ この記事は、写真を追加し、8月1日に書き改めたものです。
※ 越冬後のクロコノマチョウの様子と翅の表の模様はこちらで記事にしています。
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コメント
角に柔らかい?産毛のような?のが光ってる。
キレイです、
体にもうっすらと毛が。
プヨプヨ~としたイメージです。
食欲旺盛なのが一目でわかります。
眼はどこに?って思ってしまいました。
投稿: わんちゃん | 2010年7月15日 (木) 14時55分
この写真から眼を見つけるのは無理なようですね。
蝶や蛾の幼虫の眼はどれも同じようなものですから、こちらを参考にしてください。
投稿: そよかぜ | 2010年7月16日 (金) 06時53分
おはようございます♪
クロコノマチョウも分布を北へ広げてるんですか
これは最低気温が上がってるから?
なにかと不安が募る気候が続きますね
投稿: エフ | 2010年7月16日 (金) 08時36分
原因は分かりませんが分布を広げていることは確かなようです。
クロコノマチョウは成虫越冬ですから、たしかに最低気温が関係しているのかもしれませんね。
投稿: そよかぜ | 2010年7月17日 (土) 07時22分
わずか、4ケ月足らずの間に、こんなにも様子が変わってしまったら、ワカラナイ×2
うん?
丸丸は点々と残ってますよね?
投稿: わんちゃん | 2010年8月 1日 (日) 17時03分
そういうふうに言われると、ウスイロコノマチョウでは無いかと心配になってきます。
翅を開いてくれたら、もう少しはっきりするのですが・・・。
投稿: そよかぜ | 2010年8月 2日 (月) 07時06分