ヤサイゾウムシ
ヤサイゾウムシはブラジル原産の帰化種で、1942年(昭和17年)に岡山県で最初に見つかっています。 日本のあちこちに広がるにつれ、いろんな野菜を食害する雑食性であることが分かり、当初は被害がたいへん心配された虫でしたが、個体数もそんなに増えず、被害もそんなに大きくなりませんでした。
でも、多くのゾウムシは驚かすと足を縮めてポロッと落ちるのに、私が出会ったヤサイゾウムシは、カメラを近づけても平気で食事を続けていました。
アメリカでの名前は Vegetable weevil、つまり「ヤサイゾウムシ」です。 体全体に毛が多く、前翅後方には1対の白紋があります。
このゾウムシの生態的な特徴としては、メスだけで単為生殖することが挙げられます。 また、昼が長くなると夏眠します。 つまり活動時期は秋~冬~春です。
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コメント
そよかぜさんの真ん前に居る、ヤサイゾウムシは
夏眠直前の食いだめ?
冬眠する生き物たちとの冬眠直前と理屈は同じ?でしょうか?
葉っぱのカーブが妙に説得力アリ・・・
投稿: わんちゃん | 2010年6月23日 (水) 11時44分
昆虫の冬眠は体温が下がって体内の酵素反応が進まないので起こるのですが、夏眠のしくみはよく知りません。体内での反応は進むはずで、ですからお腹は減るはずなのですが・・・。何か特別なしくみを持っているのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年6月24日 (木) 07時23分