チシャノキ
エゴノキの別名もチシャノキですが、ここで取り上げるのは和名チシャノキ、正真正銘の(?)チシャノキです。
葉は比較的大きく、若葉は食べることができるということです。 チシャとはレタスのことで、若葉がチシャつまりレタスの葉の味に似ているところからの名前だと言われていますが、近畿地方に自生は無く、私は食べたことはありません。 この記事の写真は京都府立植物園で撮ったもので、チシャノキの自生地は、本州の中国地方、四国、九州の川沿いなどです。
大きい葉に比べて、1つずつの花の何と小さなことか・・・・。 花冠の直径は5mmほどです。
チシャノキはムラサキ科の常緑高木です。 ムラサキ科の花の特徴としては、花弁は5つに分かれ、花序が渦巻き状(巻繖花序)になることが挙げられるのですが、これだけ小さな花がギッシリと咲いていると、花序がどのようになっているのか、調べようもありません。
ところで、エゴノキはなぜチシャノキと呼ばれるのでしょうね。
→ いろいろ調べていただきました。 詳細はコメント欄で。
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コメント
エゴノキ(斉墩果)
前田夕暮の短歌に
『 ゑごの花 しろくさみしき 朝の机
ひとりしんみり 手紙書きゐる 』
があります。
投稿: S.ひでき | 2010年6月22日 (火) 19時08分
「しろくさみしき」がいいですね。
エゴノキは詠まれても“ほんもの”のチシャノキが詠まれる事は稀でしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年6月23日 (水) 06時43分
> 葉は比較的大きく、若葉は食べることができるということです。
食べれる?となると、ちょこっと気になります
>ところで、エゴノキはなぜチシャノキと呼ばれるのでしょうね。
http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm316.htm
↑
それらしきようなことが・・・・・
投稿: わんちゃん | 2010年6月23日 (水) 07時04分
エゴノキをチシャノキと呼ぶ由来は、チシャの花の咲く頃に由来する、ということですね。
でもなぜ、わざわざチシャの花と(たぶん)エゴノキ(の花)とを関連付けたのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年6月23日 (水) 07時32分
チシャノキ
土屋文明の短歌に
『 山北の 谷に向ひて いばりする
頭のうへの ぢしやの木の花 』
があります。
なお、「いばり」は、小便・ゆばり のこと。
樹皮と葉がカキに似ているので、「かきのきだまし」の異名があるそうです。
投稿: S.ひでき | 2010年6月23日 (水) 07時44分
「チシャノキ」の由来、こんな説明もありました。
”エゴノキは,中国地方の方言名「チナイ」に由来するとしている。チナイとは,チナリ(乳成り),つまり,果実がたわわに実った様子であるとし,チナリが転訛してチシャノキになったとしている。”
http://kanon1001.web.fc2.com/foto_sinrin/K_ego_no_ki/ego_no_ki/ego_no_ki.htm
これもまだちょっと無理なような気がしますが............。
投稿: 夕菅 | 2010年6月23日 (水) 20時37分
S.ひできさん、チシャノキの短歌、あるんですね。やはり谷沿いの道ですね。
夕菅さん、ありがとうございます。いろんな説があるんですね。“乳成り”関連で今日の記事はネコノチチ(猫の乳)にしました。
投稿: そよかぜ | 2010年6月24日 (木) 07時38分