スカシカギバ
堺市南区の泉北ニュータウン内の公園にスカシカギバがいました。 開張は2.5~3cm、灯火にも来る蛾ですが、昼間は動きません。 刺激され、いったん飛びはじめると、かなりの距離を飛びますが・・・。 かなりの飛翔力を持っていることは、体に比べて翅の面積が大きいことからも分かります。
幼虫の食餌植物は、主にクヌギやシラカシなどのブナ科の木の葉のようです。 成虫は何も食べずに、体内に蓄えられている栄養分だけで繁殖行動に専念します。 昼間に動かないのは、このことと関係するのかもしれません。
スカシカギバはその名のとおり、翅の一部に鱗粉が無く透けている所があり、多くのカギバガ科の蛾と同様、前翅の先端がカギ状に曲がっています。
翅の一部が透けている蛾の仲間はいろんな科で見られます。 このブログでもこれまでに、スカシバ科のヒメアトスカシバ、スズメガ科のオオスカシバ、ヒトリガ科のカノコガなどを載せてきました。 また蝶の仲間でも、アゲハチョウ科のウスバシロチョウなどは翅が半透明です。
これらの翅(の一部)に鱗粉が無いというのは、何か積極的な意味があるのでしょうか。
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コメント
一瞬、キモイ~~・・・・・
拡大してしっかり見ると、
透かした部分は簡単に破れないような
仕組みになってる?と、まじまじと見ました。
唯一カノコガに出会ったことがあります、
あの、白い斑点状のモンが透けている?んですか?
投稿: わんちゃん | 2010年6月19日 (土) 09時43分
そのとおり、翅の白い部分が透けています。
投稿: そよかぜ | 2010年6月19日 (土) 23時21分