クサギカメムシ
クサギカメムシは日本のほぼ全土に分布する普通種です。 クサギでよく見られることからの名前ですが、多食性で、いろんな植物の汁を吸います。 特に果樹や豆類などの農作物にもよく付き、古くから知られている害虫です。 下はソラマメに集まっているところで、仲間を呼び寄せるにおいでも出しているのでしょうか、よくこのような集団を作ります。
成虫は越冬のために人家に入り込むこともあり、悪臭を出して嫌われてきた虫でもあります。
地方によっては、ススイロカメムシ、サビガイダ、チャイロガイダなどと呼ばれており、方言が多いことは、それだけよく知られていた虫であることを意味します。
ところで、カメムシのことを「ガイダ」とよぶ所が、特に関西ではあちこちにあるのですが、南東ヨーロッパで見られる1枚リードのバグパイプもガイダという名前です。 カメムシの口吻をガイダのドローン管に見立てたのでしょうか。
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コメント
この虫の名前が解らなかったときに
「近くにクサギが生えていませんでしたか?」って・・・・・
「ハイハイ生えてました」
ってことで、すぐ覚えられました。
こんな立派な口吻には気付いてませんでした。
投稿: わんちゃん | 2010年6月19日 (土) 09時54分
普段は口は腹側にくっつけていますからね。
投稿: そよかぜ | 2010年6月19日 (土) 23時26分