クロユリ
この項の写真は六甲高山植物園で撮ったものですが、本来のクロユリは本州中部以北に咲く高山植物です。
このクロユリは、コバイモなどと同じユリ科バイモ属に分類されています。 そのように意識して見れば、花被の外側に出張った様子など、よく似ています。
花のにおいは、人には決していいにおいとは言えません。 クロユリの花粉を媒介するのはケブカクロバエが中心で、このにおいでこのハエを呼び寄せているようです。
小関裕而作曲の「黒百合の歌」の2番に、「黒百合は魔物だよ 花の香りが沁み付いて 結んだ二人は離れない」という歌詞がありますが、これが“魔の香り”なのでしょうか。 花言葉も「恋」「呪い」「復讐」です。
葉は花に近い所では互生ですが、少し下になると葉と葉が接近し、輪生状になります。
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コメント
俯いて咲く様はカワイイ・・・
>葉は花に近い所では互生ですが、少し下になると葉と葉が接近し、輪生状になります。
お花に近い所では互生・・・
というのには気がつきませんでした。
もう少し歌うと
♪黒百合は毒の花 アイヌの神のタブーだよ♪
と、続きます
歌えるわんちゃんは、お幾つ?って聞かれそう。
投稿: わんちゃん | 2010年5月18日 (火) 18時05分
よく知られた花なのに
意外と歌に詠まれていません。
相当 昔の歌と思われますが
朝吹磯子の
『 アイヌ少女の 秘めたる夢を おもひつつ
黒ユリの球根 ここに購ふ 』
が、ありました。
投稿: S.ひでき | 2010年5月18日 (火) 19時23分
わんちゃん、この歌、恋は毒と分かっていても恋に燃え尽きたい、という歌なんでしょうかね。
S.ひできさん、クロユリは不思議な魅力で有名になりましたが、高山や北海道に行かなければ自生は見られない花、歌に詠まれる事が少ないのは、身近な花ではなかったのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年5月19日 (水) 07時03分