カマツカ
カマツカの花がきれいに咲いていました。 まん丸ツボミもなかなかかわいいものです。 葉の縁には細かいきょ歯があり、若葉の頃にはこのきょ歯の部分がほんのり色づき(写真ではもうかなり薄れています)葉も美しい木です。 短枝と長枝がはっきりしているのも特徴のひとつです。
1つの花を見ると、オシベは一見たくさん適当に生えているようですが、よく見ると、①5枚の花弁の真上に1本、②花弁と花弁のちょうど間に1本(これで10本)、そしてこの①と②の間に1本ずつあって、つまりオシベは20本になります。 メシベは柱頭が3裂しています。
カマツカは明るい林に見られる落葉低木です。 材は粘り強くて折れにくいのですが、残念ながら真っ直ぐな長い材を期待することは無理なようです。 で、鎌などの柄(つか)にならちょうどいい、ということで「カマツカ」です。
| 固定リンク
「木2 落葉樹」カテゴリの記事
- ツリバナ、ヒロハツリバナ、フウリンツリバナ(2022.11.14)
- スズランノキ(2021.11.04)
- コジキイチゴ(2014.07.06)
- ジャカランダ(2014.07.01)
- アジサイの花(2014.06.24)
コメント
何の気なしに、クリックして拡大バージョン
ウワッ!!キレイです。
二枚とも・・・・・
投稿: わんちゃん | 2010年5月 4日 (火) 23時40分
短歌・俳句の世界では、ハケイトウ(葉鶏頭)のことを「カマツカ」と、呼ぶことがあります。
学名:Amaranthus tricolor
別名:ガンライコウ(雁来紅)、カマツカ 科属名:ヒユ科ヒユ属(アマランサス属)
短歌に『 夏菊の枯るるそばより葉鶏頭(カマツカ)のくれなゐ深く伸び立ちにけり 』(正岡子規)が、あります。
しかし、今回の カマツカは、(鎌柄、学名:Pourthiaea villosa)ですね。、バラ科カマツカ属の木本。材を鎌の柄に用いたことによりこの名があるということらしく、別名にウシゴロシ(牛殺し)とも。
また、魚にも、カマツカ(鎌柄、udogobio esocinus)、コイ目 コイ科 カマツカ亜科の魚があり、本当にややこしいですね。
投稿: S.ひでき | 2010年5月 5日 (水) 07時45分
わんちゃんへ
花をきれいに撮るポイントは、
① 咲き始めの時期を狙うこと
② 花の背景がいい条件であること
かな?
いくらカメラの設定を工夫しても、これだけはどうにもなりません。
S.ひできさんへ
魚のカマツカは石川で採ったのを飼っていたことがあります。
なかなかおもしろい魚でした。
名前は鎌の柄に似ているというのですが、私には似ているようには思えませんでした。
ハケイトウのことは知りませんでした。
どういう名前の由来があるのでしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年5月 6日 (木) 00時12分
こんにちは。
カマツカを雑木林で見つけると嬉しくなります。とても綺麗な花の形で、好きな樹のひとつです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2010年5月 7日 (金) 22時39分
たしかに端正な美しさを持った花ですね。
だのに「ウシコロシ」の別名があるとは・・・
美しさよりは日常への活用なんですね。
投稿: そよかぜ | 2010年5月 7日 (金) 23時46分