ソクシンラン
蘭でないランはたくさんあるのですが、このソクシンランもラン科ではなくユリ科の多年草です。
ソクシンランの名前の由来にもいろいろな説があります。 「束心蘭」説では、束になった蘭のような細い葉の中心から花茎を出すところから、ということですし、「束針蘭」説では、葉の細い3本の葉脈が目立ち、これを針に見立てて、針を束ねたような葉の蘭、ということのようです。
とにかく、葉は地際から束ねたように出る根出葉だけですから、他の植物に上を覆われると光合成に困難をきたします。 したがってソクシンランの生えている場所は、日当たりは良いがやせ気味の土地で、他の植物が元気に育つには適した場所とは言えないような所です。
じつはこのソクシンランは昨日記事にしたイシモチソウやトウカイモウセンゴケのすぐ近くにありました。 イシモチソウはやせ気味の場所で自分で虫などを捕えて肥料にしているわけですが、ソクシンランはじっと耐え忍んで生きているのでしょうか。
ソクシンランの花を拡大して見ると、花被の外側にも花茎にもびっしりと毛が生えていて、この毛をよく見ると、毛の先は丸くなっています(下の写真)。 つまり腺毛です。 ソクシンランもイシモチソウと同じように腺毛を持ち、粘液を出しているのでしょうが、この腺毛は小さすぎてそんなに粘るようではありませんでした。
白い6枚の花被片は3枚のガク片と3枚の花弁からなっています。 ガク片と花弁とはほぼ同じ大きさですが、ガク片の先端の方が、わずかにピンク色を帯びる傾向が強いようです。
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コメント
>白い6枚の花被片は3枚のガク片と3枚の花弁からなっています。
ガク片と花弁とはほぼ同じ大きさですが・・・
これって、初耳です。
というのは、そこまで書いてないので・・・
小さな腺毛に合った小さな虫たちが良い塩梅に・・・とは考えが浅いでしょうか?
投稿: わんちゃん | 2010年5月26日 (水) 16時08分
ユリ科のランなんで欄?
ラン科のランなら蘭?でしょうか?
投稿: わんちゃん | 2010年5月26日 (水) 16時12分
私の見た限りでは、ソクシンランの花茎にくっついている虫はいませんでした。
それよりも、こんな小さな花を訪れる虫はどんな虫なのかということと、腺毛との関係です。
漢字変換機能を信じた私がバカでした。
訂正しておきます。
投稿: そよかぜ | 2010年5月27日 (木) 07時09分