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2010年5月30日 (日)

ファウストハマキチョッキリ

 チョッキリゾウムシと呼ばれる昆虫のグループ(以下、「チョッキリの仲間」と書きます)があります。 チョッキリの仲間やオトシブミの仲間なども、広い意味でのゾウムシの仲間(ゾウムシ上科)になり、多くの種で口吻が長くなっています。
 チョッキリという名前は、この仲間に葉や茎などを切って加工する種が多いからで、新芽やツボミや葉や実などの産卵部を枯れさせて植物が食害を防衛しようとするしくみを無くそうとするもの、揺籃を作って産卵するものなどがいます。
 チョッキリの仲間に揺籃を作る種がいることから、チョッキリの仲間は以前はオトシブミの仲間(オトシブミ科)として扱われていましたが、最近はオトシブミ科とは別のチョッキリゾウムシ科( Rhynchitidae )として扱われることが多くなってきました。 揺籃を作る場合でも、オトシブミの仲間はたいへん精巧な揺籃を作り、1つの揺籃に1つの卵を産卵するのに対し、チョッキリの仲間は1つの揺籃に複数の卵を産卵する場合が多くなります。
 ハマキチョッキリの仲間は、その名のとおり、葉を巻いて揺籃を作ります。 葉柄または茎に切れ目を入れ、葉をしおれさせて巻きます。 チョッキリの仲間のうちで、ハマキチョッキリの仲間は比較的大型で(と言っても、ファウストハマキチョッキリで4mm前後ですが・・・)美しい金属光沢を持っています。

Fausutohamakichokkiri100522_1    コナラの葉で作った揺籃の上にいるファウストハマキチョッキリのペア

 ファウストハマキチョッキリは、コナラやクヌギなどのブナ科やサクラ、イロハカエデなど、いろいろな葉で揺籃を作ります。 背側は濃赤紫色、腹側は緑がかった濃紺色で、触角の付け根付近の口吻の背側が少し盛り上がっています。

Fausutohamakichokkiri100522_2

Fausutohamakichokkiri100522_3

Fausutohamakichokkiri100522_4

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昆虫08 甲虫」カテゴリの記事

コメント

わあ!見事なゆりかごですね~♪

投稿: ひとえ | 2010年5月31日 (月) 07時33分

いろいろ考えさせられました

4㎜ですか、とか、
身体が玉虫色みたいでキレイやなぁ、とか、
口吻の先にヒゲ?とか、
揺籃っていうんですか?ちっちゃな虫が作るんですよね、立派やなぁ・・・とか

こんなちっちゃな虫を、ようキレイに撮ってはるなぁ・・・とか。

投稿: わんちゃん | 2010年5月31日 (月) 19時07分

ひとえさん、チョッキリの仲間の揺籃にはもっと大きなものもあるんですよ。

わんちゃん、揺籃作りは見ていておもしろいですよ。葉の上を行ったり来たりして、自分の体よりずっと大きな葉のどこをどうすれば良いのか、ちゃんと目的にあったものを作っていくのですから。
ただし揺籃作りに付き合うには時間がかかります。
いずれブログの記事にもするつもりです。

投稿: そよかぜ | 2010年6月 1日 (火) 06時39分

>ただし揺籃作りに付き合うには時間がかかります。
いずれブログの記事にもするつもりです。


blogの記事になるンを楽しみにしてます

投稿: わんちゃん | 2010年6月 2日 (水) 17時20分

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