ケスハマソウ
スハマソウはやや湿った林床に咲く常緑の多年草です。 葉の先端が尖っているものをミスミソウ、葉の先端が丸いものをスハマソウ、そのうち特に葉の両面に毛のあるものをケスハマソウと呼んでいますが、この3者、亜種なのか変種なのか品種なのか、いろいろ意見のあるところのようです。
3者を区別すれば、写真のものは、下の写真のように葉の両面に毛があり、ケスハマソウになります。
花の色は、白やピンクや紫がかったものもあります。
花のつくりについては、ミスミソウの記事を見てください。
スハマソウの名前は葉の形が州浜形であるところから来ています。 州浜とは海に突き出た洲のある浜辺のことで、州浜を上から見おろしたような出入りのある、円を三角形に三つ組み合わせたような形を州浜形と呼んでいます。 江戸時代には「みつわがた(三つ輪形)」とも呼ばれ、平安時代の貴族の間では、慶事や催しで、この州浜形の台に岩木・花鳥・瑞祥のものなどを載せて飾っていたようです。 この州浜形は家紋にも用いられています。
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コメント
背景の黒がかわいいお花を引き立たせていていいですね。
お花はとってもちっちゃそうですね。
アップしてみると、ホンマ毛深い・・・
何か訳あって生えているのでしょうか?
投稿: わんちゃん | 2010年4月18日 (日) 23時33分
落ち葉と比べてもらってもわかるように、そんなに極端に小さな花というわけではありません。
毛の役割は植物によって様々ですが、ケスハマソウの場合は何でしょうね。
投稿: そよかぜ | 2010年4月19日 (月) 06時50分
ミスミソウとスハマソウ、詳しいご説明でやっと区別が覚えられそうです。
尖っているかどうかなのですね。
鋭角三角形と覚えておきます(笑)。
投稿: ひとえ | 2010年4月19日 (月) 22時22分
3つの角(すみ)がはっきりしているのがミスミソウです。
投稿: そよかぜ | 2010年4月21日 (水) 07時40分