ヤマウグイスカグラ
ヤマウグイスカグラは北海道~四国の山野に生える落葉低木です。 スイカズラの仲間(Lonicera属)なのですが、両者の花の印象はかなり違います。 ヤマウグイスカグラには長い花柄がありますし、スイカズラの花が左右対称であるのに対し、ヤマウグイスカグラの花は一見放射相称のようにも見えます。 しかしヤマウグイスカグラの花も、下に書くように、左右対称的要素を持った花です。 また、スイカズラの仲間の多くは、花が2つセットで咲き、その下部が合生するケースが多いのですが、ヤマウグイスカグラの場合は、それぞれの葉腋につく花はふつうは1つです。
花をもう少し詳しく見ていくことにします。 花の付け根には披針形の苞があります。 子房下位で、ガクは短く、長さ0.3mm程度で、ほとんど分裂しません。 花冠は基部で片側に膨れていて、子房から急に折れ曲がっているようにみえます。
これまで、ヤマウグイスカグラという名前で書いてきましたが、枝や葉、花などの毛に関しては変異の多い木です。 全体無毛のものをウグイスカグラ、枝・葉・花に毛があるものをヤマウグイスカグラ、腺毛のあるものをミヤマウグイスカグラと呼んでいますが、これらは変種の関係にあります。
| 固定リンク
「木2 落葉樹」カテゴリの記事
- ツリバナ、ヒロハツリバナ、フウリンツリバナ(2022.11.14)
- スズランノキ(2021.11.04)
- コジキイチゴ(2014.07.06)
- ジャカランダ(2014.07.01)
- アジサイの花(2014.06.24)
コメント
ウグイスカグラ
大好きなお花です
毛繋がりで他にもいろいろあるとは・・・
投稿: わんちゃん | 2010年4月21日 (水) 00時37分
優しさを感じる花ですね。
投稿: そよかぜ | 2010年4月21日 (水) 07時43分