コクサギの花
コクサギは谷沿いなどに見られる落葉高木です。
「コクサギ」の名前は「小さな臭い木」で、葉に触れたり、花の時期には側を通るだけでも特有のにおいを感じます。 この揮発成分には虫除けの効果があるらしく、昔は生ゴミの上に葉を置いてハエの発生を減らすなど、ライフプランツ(生活密着型植物)として使われていたようです。
コクサギの葉には光沢があって目立ちますが、葉の付き方にも特徴があって、よく伸びた枝では、右、右、左、左、右、右、・・・と、2枚づつの互生になっていて、コクサギ型葉序と呼ばれています(下の写真)。
なお、クサギとは、どちらも強いにおいがするものの、においの質はかなり違っていますし、クサギがクマツヅラ科であるのに対し、コクサギはミカン科で、花のつくりもかなり違っています。
そのコクサギが花の時期を迎えていました。
コクサギは雌雄異株です。 雌花は1つずつ枝につき、1本のメシベと退化した4本のオシベがあります。子房は4つにくびれていて、果実になるときには分離します(分果)。
雄花は軸に複数の花がつき(総状花序)、1つの花には4本のオシベが見られます。
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コメント
お花のしくみ、難しくってわかりません、
ホンモノ見たらわかるでしょうか?
いや無理かな?
葉っぱにすぐ反応
右右・左左・右右・左左
投稿: わんちゃん | 2010年4月21日 (水) 18時48分
花のつくりもルーペがあれば大丈夫ですよ。
投稿: そよかぜ | 2010年4月21日 (水) 23時35分