ナシの花
この記事は、当初「リンゴの花」として書いていましたが、メールでご指摘いただき、どうやらナシの花とリンゴの花を取り違えていたようです。 そこでタイトルと内容を改め、新たにリンゴ(セイヨウリンゴ)については別の記事(こちら)としました。(2013.4.11.)
堺市南区の自宅の近くに数本のナシを植えている所があり、その花が間もなく満開の状態です。 虫たちもたくさん来ていました。
上の写真、左にヒラタハナムグリのお尻が写っていますが、これは無視して花のつくりを見ていくことにします。
ナシの花は、花弁が5枚でたくさんのオシベがあり、同じバラ科のサクラやモモなどの花とよく似ています。 しかし、サクラやモモの花のメシベは1本であるのに対し、ナシのメシベは5本に分かれています。 さらに、サクラやモモの花ではオシベとメシベの間に隙間があるのに対し、ナシの花のオシベとメシベの間は緑色の花托と呼ばれる部分(下の○の部分)で“充たされて”います。
なお下の写真で、オシベの葯の色は、花粉を出す前は赤褐色ですが、花粉を出してしまうと黒っぽくなっています。
花のついでに葉の展開の様子にも触れておくことにします。 新葉の展開のしかたは植物によっていろんなパターンがあります。 サクラの新葉は2つ折りで、モモの新葉は新葉どうしが互いに抱くように出てくるのに対し、ナシの新葉は巻き込んだ縁が広がるようにして葉を広げていきます(下の写真)。
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コメント
以前、ウチの近所の農業人がお話されてたことがありました
「この辺ででも、リンゴの栽培が一時流行ったことがあったんよ」
「へえ~~」でした。
>暖かい所ではリンゴに被害を与える病害虫も増えるため
が、原因だったんですね、リンゴ畑があったなんて、跡形もないです。
お花に目が行きがちですが、
新葉の展開の仕方に注目ですね。
桜はどうにか検証できますが・・・・・
投稿: わんちゃん | 2010年4月10日 (土) 20時01分
いろんな植物の葉の開き方を調べるのもおもしろいですよ。
今がちょうどいい時期です。
まずはイチョウなどがお勧めですよ。
投稿: そよかぜ | 2010年4月11日 (日) 00時24分