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2010年3月28日 (日)

ナガメ発進!

 カブトムシなどの甲虫の前翅は硬く、体を守るようになっていて、飛ぶための翅としては、あまり役立っていません。 ナガメなどのカメムシの仲間の前翅はどうでしょうか。
 カメムシの仲間は半翅目(=カメムシ目)に分類されますが、同じ半翅目にはセミなどがいます。 セミの前翅は翅として機能しているようですが、一見甲虫に似ているカメムシの前翅は??
 ちょうどナガメが飛び立とうとしているところを撮ることができました。 これを見ると、ナガメの前翅は、飛ぶための翅として、ちゃんと機能しているように見えます。

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2010年3月27日 (土)

ビロードツリアブの口の開閉

 節足動物の口器は、足と相同な付属肢が集まってつくられています。 昆虫の口器をつくる付属肢の形態は、それぞれの昆虫の食性との関連でさまざまですが、細く伸びた口器も、完全な1本の筒ではありません。 例えば以前記事にしたヒトスジシマカも、脱皮したばかりの状態では、まだ口器もバラバラです。
 長く伸びたビロードツリアブの口器も、完全な1本の筒ではありません。 下はビロードツリアブが花の手前でホバリングしている様子をGIFアニメにしたものですが、このようにして時間を引き延ばしてみると、口器の先端を開閉させているのが分かります。 花の蜜の場所を見定めながら、舌なめずりしているようなものかもしれませんね。
 蜜を吸うのに口器の先端を開閉させることが必要だとは思いませんが、このように自由に口器の先端を動かせることは、口器の先端を曲げることができるということで、蜜のありかに正確にたどりつくことができるのではないでしょうか。 このGIFアニメでも、口器の先端が閉じている状態でも、微妙にクニャクニャしています。

◎ GIFアニメは写真をクリックすると始まります。

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2010年3月26日 (金)

ナノハナに集う虫たち

 この時期、なかなか陽気が定まりません。 今日は花冷え。 でも啓蟄が3月5日でしたし、暖かい日には虫たちがさかんに活動する季節にはなってきています。
 ここに載せた写真は3月20日に撮ったものですが、ナノハナの前に座り込んで近づく虫たちを撮ってみました。
 見ていると、この場所では最も多かったのがニホンミツバチでしたが、いろんなハチが訪花していました。 ハチ以外にも、ビロードツリアブも元気でしたし、ナガメも動きまわり、よく飛んでいました。

Scene100320_1    ニホンミツバチ

Yamatoasinagabachi100320_36_1    ヤマトアシナガバチ(?)

Tutibachi100320_27_1    コハナバチの仲間?

Biroudohamusi100320_13_1    ビロードツリアブ

Nagame100320_20_1    ナガメ

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2010年3月24日 (水)

セグロカモメ

 写真は泉大津市の海にいたセグロカモメです('10年3月14日撮影)。

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 セグロカモメは、日本に冬鳥として渡来する、普通に見られる大型のカモメです。 下は洲でスズガモが休んでいるところにセグロカモメ(右)が飛んできて、スズガモが洲から逃げ出したところです。 スズガモに比べてもかなり大きな体をしています。

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 以前にオオセグロカモメについて記事にしましたが、セグロカモメと、オオセグロカモメはよく似ています。 体型もほぼ同じで、嘴が黄色で、その先端近くの下部に赤い斑があること、足が桃色であることなどは共通です。
 両者を比較して、目立つ違いは背の色です。 オオセグロカモメの方が濃く、灰黒色をしているのに対し、セグロカモメの背の色は青灰色です。

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2010年3月21日 (日)

ズグロカモメ

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 泉大津市の海にいた夏羽のズグロカモメです(3月14日撮影)。

 ズグロカモメは、バイカル東部・ウスリーから中国北東部にかけて繁殖し、冬季には南下し、韓国、台湾、ベトナムなどで越冬します。 日本には冬鳥として主に九州や四国の西海岸などに飛来しますが、本州でも近年は越冬記録が増えてきているようです。

 背面は青みがかった灰色で、頸部や腹面は白、初列風切羽には黒い斑紋があります。 太くて短い嘴は黒色で、後肢は赤い色をしています。

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 冬羽は頭部が白く、眼後部に黒い斑紋が入るのですが、夏羽は写真のように頭部が黒くなります。

 食べ物は、魚類、甲殻類、多毛類などの動物食です。 普段は干潟で生活していて、低空を飛び、餌を見つけると急降下します。

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※ ズグロカモメの冬羽の様子はこちらに載せています。

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2010年3月19日 (金)

夏羽のカンムリカイツブリ

 冬鳥として渡来しているカンムリカイツブリもそろそろ北に帰る時期です。 そして、冬羽が夏羽に変わる時期でもあります。
 夏羽になったカンムリカイツブリが見たくて、'09年12月28日に記事にした場所に、3月14日に行ってみました。 が、岸からかなり離れた場所に鳥の群は確認できたものの、カンムリカイツブリが混じっているのか、確認できる距離ではありません。 泉大津市の海に移動して、やっと会うことができました。
 この時期のカンムリカイツブリは換羽途中で、個体によって、ほぼ夏羽になっているものから、まだ冬羽に近いものまで、様々でした。

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2010年3月16日 (火)

成虫越冬したルリタテハ

 3月14日に「堺自然ふれあいの森」を少し歩きました。
 この時期は寒暖の差の激しい時期ですが、この日は暖かで、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハなど、成虫で冬を過ごした蝶たちが、元気に飛び回っていました(時間は3時~3時半頃)。 特にルリタテハは、冬の間どこにいたのか、たくさん目にすることができました。
 下のルリタテハは、日向ぼっこなのか、異性に対するアピールなのか、よく目立つところで周期的に翅を閉じたり広げたりしていました。
 翅を広げている時間と閉じている時間のそれぞれの持続時間は1分ほどだと思いますが(カメラを構えていて時計を見ていません・・・)、下はそれを1.5秒ほどに縮めてGIFアニメにしてみました(2枚の写真を交互に表示するだけですが・・・(^_^;  )。 写真のクリックでスタートします。

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※ こちらでは、夏の夕刻に観察したルリタテハの占有行動を記事にしています。

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2010年3月15日 (月)

オオセグロカモメ ②

 カモメの仲間の体は、よく水に浮きます。 つまり、昨日の写真でも分かるように、潜ることができません。 で、このオオセグロカモメ、首を伸ばしただけでは届かない所に餌を見つけたらしく、少し飛び上がって水中に突っ込もうとするのですが・・・

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 潜ることのできるのは、下の写真程度までのようで・・・

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 どうしても体が浮いてしまいます。

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 餌には届かなかったようです。 未練があるらしく、同様の行動を数回繰り返していました。(だから写真に撮れました)

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2010年3月14日 (日)

オオセグロカモメ ①

 北海道の小樽運河にいたオオセグロカモメです。 3月2日の撮影です。

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 オオセグロカモメは、冬鳥として本州中部以南に飛来しますが、北海道や東北地方では周年観察することができます。
 オオセグロカモメの特徴としては、頭部、胴体下面、尾羽は白く、背中や翼上面は暗灰色で、風切羽は黒く、先端に白い斑紋が入ります(羽を広げた時の写真は次回に載せます)。 嘴は黄色で、下嘴の先端近くに赤い斑紋が入ります。 後肢はピンク色です。
 頭部から頸部にかけては、夏羽には斑紋がありませんが、冬羽には淡褐色の斑点が入ると言われているのですが、写真では斑紋がありません。 もう夏羽に替わっているのでしょうか。

 次回はオオセグロカモメのおもしろい餌取り行動を載せる予定です。

※ この記事の写真は北海道で撮ったものですので「そよ風に乗って」に載せようかとも思ったのですが、オオセグロカモメは近畿でも見ることができる鳥ですし、今回北海道で撮った野鳥は、旭山動物園で飼育されているものは別として、このオオセグロカモメ1種類のみでしたので、こちらに載せることにしました。

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2010年3月10日 (水)

ノスリ 2

 ノスリをいろんな角度から撮ることができたので載せておきます。 撮った日は2月21日、場所は滋賀県の近江舞子付近です。

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 ノスリについてはこちらでも記事にしています。 またこちらでは、ノスリ(野擦)とチュウヒ(宙飛)の名前が入れ替わっているのではないかと考えられていることを紹介しています。

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2010年3月 8日 (月)

ウグイス 2

 いつも茂みの中にいるウグイスですが、たまたま茂みから出てきたところをうまく撮れました。 でも、茂みの中に露出を調整していたので、露出オーバーです・・・。

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 そろそろウグイスのさえずりが盛んになる季節ですね。

※ ウグイスの記事はこちらにも載せています。

※ 先週行った北海道の風景を「そよかぜ日記」に、旭山動物園の動物たちを「そよ風に乗って」に載せています。

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2010年3月 5日 (金)

ホオジロガモ(メス)

 2月21日に琵琶湖の新旭町水鳥観察センターの近くで撮ったホオジロガモのメスです。

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※ ホオジロガモのオスはこちらに載せています。

 ホオジロガモは潜水ガモ、さかんに潜って餌を採っていました。

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 暫く大阪を離れていましたのでブログの更新が止まっていました。 少し時間が経ってしまいましたが、2月21日に琵琶湖で見た鳥たちの紹介をもう少し続けます。

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