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2010年2月 6日 (土)

チュウヒ

 下は滋賀県安土町にある「西の湖」の蘆原の上を飛ぶチュウヒです。 1月30日の撮影です。

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 チュウヒは、オスは全長48cm、メスは58cmほどのワシタカ類です。 体色は地域や個体による変異が大きいようです。
 繁殖はかつては北海道や本州北部に限られていて、現在では中部地方、近畿地方や中国地方でも繁殖が確認されていますが、主な繁殖地は北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部で、日本で見られるチュウヒの多くは越冬のために飛来してきた個体です。 とは言っても、そんなにたくさん見ることのできる鳥ではありません。
 「チュウヒ」の名前は「宙飛」が由来とされていますが、実際は蘆原や草原を低空で器用に飛び回り、そこに潜む小動物や小鳥、昆虫などを餌にしています。 このような生態はノスリ(野擦)というワシタカ類の方がふさわしいようですが、いつの時代にか、チュウヒとノスリは誤って名前が入れ替わってしまったと考えられます。 とにかく、日本では蘆原などの減少により、あまり見ることのできない鳥になってしまいました。

Chuuhi100130_3

 NHK「ダーウィンが来た!」で'10年1月24日(日)、チュウヒが取り上げられました。 NHKによると、50年近い歴史を持つNHKの自然番組で、日本で繁殖する中で唯一扱った事のなかった猛きん類がチュウヒだったそうです。 理由は個体数が少ないからで、NHKによると、50つがい前後ということです。 ところが、そのチュウヒの巣が去年、秋田県の大潟村の農地の間にある広いヨシ原で一挙22も発見されたので、その生態について「ダーウィンが来た!」で取り上げた、というわけです。

 かっては壮大なヨシ原が分布していた琵琶湖も、内湖の干拓や湖辺の開発等により、ヨシ原は大幅に減少しました。 しかし、ヨシ原は様々な生命を育み、水質の浄化にもたいへん有効です。 琵琶湖でもヨシ群落の再生運動があちこちで起こっています。 チュウヒなどが元気で暮らせる環境が広がることを期待しています。

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※ チュウヒの英名はハリアー (harrier)です。 このハリアーという名前は、猟犬、トヨタの自動車、戦闘機などの名前として使われています。

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コメント

ハリアーと聞いてトヨタ車しか思い浮かばない僕の脳、交換しませんか。

翼の模様が素敵ですね。
もうそこにしか目が行きません。
滋賀県と言えば僕も良く行く場所なんですけれど、
聞いたこと無い名前の動物がまだまだ沢山居るんですね、
チュウヒって初めて聞きました、本当に・・・。

投稿: あらた。 | 2010年2月 7日 (日) 02時55分

ワシタカ類の飛んでいる姿って、ほんとうにいいですね。
オオワシも飛んでくれたらよかったのに・・・

投稿: そよかぜ | 2010年2月 7日 (日) 20時54分

大きな鳥が広い空を自由自在に飛んでるのを見ると、
誰だって「一緒に広い空を飛べたらなぁ・・・・・」
って思います、よね?

投稿: わんちゃん | 2010年2月 9日 (火) 23時49分

鳥と一緒に空を飛ぶ・・・
実話を元にした「Goose」という映画、カナダガンの渡りを軽飛行機で誘導する映画がありました。
私の好きな映画の1つです。

投稿: そよかぜ | 2010年2月11日 (木) 09時03分

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