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2010年2月17日 (水)

キクイタダキ

 昨日は大阪城の梅林の様子を記事にしましたが、大阪城公園に行った目的は、鳥、特にヒガラとキクイタダキを撮りたいと思ったからです。
 ヒガラは全長10cmあまりで、カラ類の中でも特に小さい方ですし、キクイタダキは体長約10cmで、オオカマキリなどに捕食されることもある(PhyllonさんのHPへ)くらいの、日本国内では最小の鳥です。
 一般的に言って、鳥は小さいほどよく動きます。 大阪城公園ではヒガラもキクイタダキも確認はできたのですが、ほんとうによく動きます。 しかもイヌマキやカシの類など常緑の木の葉の茂っている所を動くものですから、カメラのオートフォーカスでは葉にピントが合ってしまうなどで、なかなか撮れません。 活動の範囲は半径100m程度の円内を行ったり来たりする程度で、そんなに広くはないのですが、特にヒガラは午前中で活動をやめてしまうらしく、結局1枚も撮れませんでした。 で、結局写真はキクイタダキだけ・・・ それも露出もピントもぴったりというのは1枚もありませんでした。

Kikuitadaki100214_1

 キクイタダキの名前は、頭頂部に黒い色で縁取られた黄色い冠羽があるため、この黄色い部分を菊の花に見立て、頭上に菊、つまり『菊を戴く』という意味から命名されたものでしょう。 学名は Regulus regulus で、この「 Regulus 」はラテン語で「小さな王」という意味ですから、やはり頭頂部の黄色い冠羽を王冠に見立てたものかもしれません。
 下の写真も露出オーバー気味ですが、どうにか頭頂の黄色い部分とその両脇の黒い部分が写っています。

Kikuitadaki100214_2

 キクイタダキは、日本では主に北海道と本州の中部以北の針葉樹林で繁殖し、冬季には各地で観察することができ、杉林を好むとされていますが、大阪城公園では上記のように常緑の広葉樹にも来ていました。

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コメント

なんのなんの、
葉っぱの茂ってる隙間を上手く捉えてますよ

鳥撮りはホンマに難しいです。
じっと、動かない(風さえ吹かなければ)
お花ばっかり撮ってるモンですから・・・

おメメもバッチリ、自然な表情がとても良いです。

投稿: わんちゃん | 2010年2月17日 (水) 15時18分

菊の花が好物なのかなと思ったら、頭上に菊を戴いた姿なのですね。
どちらもとっても愛くるしい表情ですね~。
鳥がこんな風にキャッチできたら楽しいでしょうね。

投稿: ひとえ | 2010年2月17日 (水) 23時10分

1枚目はピントの甘いのを強引に補正したために画像が荒れていますし、2枚目は背景に明るいスポットのある暗い葉影のキクイタダキを写そうと露出補正をプラスにしていたところ、急に明るいところに出てきたので露出オーバー・・・
かわいいのに美しい色が十分出せずに残念です

投稿: そよかぜ | 2010年2月18日 (木) 06時50分

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