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2010年2月23日 (火)

マガン

 琵琶湖の北部では、ガンや白鳥の仲間が、どんどん北帰しはじめています。 それに今年は珍しいハイイロガンやサカツラガンが見られるということで、旅立ってしまわないか心配しながら、21日に行ってきました。
 少し琵琶湖周辺を観察した後に朝7時半ごろ湖北町水鳥公園に着くと、頭上を5羽のマガンが飛んでいきます。 ここしばらく水鳥公園にいたマガン10数羽の最後の群で北帰だろうということで、センター前の湖面は閑散としています。
 あわててハイイロガンやサカツラガンの情報を聞くと、昨日までは別の場所にいたが、白鳥がたくさん北に旅立ったので、それにつられてもういないかもしれないということ、あわてて昨日いたという場所を聞いて移動しました。
 その場所に着くと、湖面からの水蒸気と逆光のなか、湖面にそれらしきガンの姿が・・。 サカツラガンもハイイロガンも、約200羽のコハクチョウと共に、まだ旅立たずに残っていました。 サカツラガンは1羽で数羽のコハクチョウと行動を共にし、ハイイロガン1羽はマガン1羽といつもいっしょに、別のコハクチョウ数羽のグループと共に行動しているようでした。
 ハイイロガンと行動を共にしているマガン1羽の行動はどのように理解すべきなのでしょうか。 仲間のマガンが北へ帰ったというのに、ハイイロガン1羽に頼られて見捨てられずに残ってやっているのでしょうか。 それとも仲間よりもこのハイイロガンの傍がいいのでしょうか。

Magan100221_1

 湖面にいたサカツラガン、ハイイロガン、マガン各1羽とコハクチョウたちは、10時過ぎ、次々と小グループで飛び立ち、近くの田の同じ場所に舞い降りて、餌を取りはじめました。 下は手前がマガン、奥がハイイロガンです。

Magan100221_2

 マガンは日本には冬鳥として、本州や九州に局地的に飛来します。 マガンを漢字で書くと「真雁」で、「真」は「標準的な」の意味で、この仲間(マガン属)のなかでは、日本に飛来する個体数が多いところからでしょう。
 マガンを中心とする雁の仲間は、おでん種の「がんもどき」や和菓子の「落雁」という名前からも分かるように、昔は身近な存在でした。 しかし狩猟により生息数は激減し、最近は保護されて生息数は増加傾向にあるものの、生息地はほとんど広がっておらず、伊豆沼を中心とする宮城県北部に、日本に飛来するマガンの約9割が集中します。 琵琶湖北部に来るマガンは、ここ数年は10~30羽ほどのようです。

Magan100221_3

 マガンは全長72cm、全身が暗褐色ですが、背面は後部につれて黒みが強くなり、羽毛の外縁の淡色が横縞状になります。 また腹面は色彩が淡く、個体によって違う黒いはっきりしない横縞模様があります。 成鳥では額から嘴にかけて白く、嘴や足はオレンジ色です。

※ 琵琶湖北部で見られるガンの仲間のうち、最も個体数の多いオオヒシクイについては、こちらで記事にしています。

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コメント

>ハイイロガンと行動を共にしているマガン1羽の行動はどのように理解すべきなのでしょうか。

お互い持ちつ持たれつの関係?
やがては友情も芽生えて?
北へ一緒に帰るのは難しいのでしょうか?
と、ちょっと心配になってきました。

投稿: わんちゃん | 2010年2月25日 (木) 00時06分

ハイイロガンとマガンがなぜいつも2羽いっしょなのか、ガンにインタビューできたらいいんですが・・・

投稿: そよかぜ | 2010年2月25日 (木) 06時45分

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