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2010年1月 8日 (金)

アラカシの葉のつき方 ②

前回からの続きです)
 枝は下から上に伸びながら葉をつけていきます。 その時にどちらの方向に葉をつけるのかを見ていくことにします。
 立体的についている葉の付き方を平面である写真で説明するのは難しいので、できるだけ丁寧に書いてみましたが、立体を頭に浮かべながら読んでください。
 下の写真の右下の青い矢印の場所に注目しましょう。 ここには葉がありませんが、葉の取れた跡と腋芽が見られます。 何らかの原因で取れたのでしょうが、葉があった場所です。

Arakasi091213_3

 矢印の場所から上に順番に、葉(のあった場所)に番号をつけてみました。 すると5番目の葉のあった場所の芽が、ちょうど矢印の芽の真上に来ています。
 このことは、他の葉(のあった場所)に注目しても、同じです! 例えば1番の葉に注目すると、そこから5番目の6番の葉が1番の葉の真上にきていますし、2番の葉から5枚上の7番の葉は2番の葉の真上にきています。
 どの葉に注目しても同じだということは、この枝全体は同じ法則性に支配されているということになります。 その法則性とは?
 矢印の芽から見て、その上の1番の葉の位置をもう少し詳しく見ていくことにします。 1番の葉は、矢印の芽の真上より少し左にずれています。 このことを分りやすくするために、青い曲線を入れてみました。
 この矢印から1番へのねじれを延長させて青い曲線を延ばしていきます。 1番から2番へは枝の裏側(=矢印の位置の反対側)を通りますが、ねじれの程度は矢印から1番へのねじれの程度とあまり変わらないようです。 2番から3番へは、矢印の真上を通り越します。 3番から4番へは枝の裏側を通り、4番から5番へのねじれで矢印の真上に来ます。
 矢印からその真上の5番の位置まで、青い曲線は枝を2周しています。 ある葉に注目すると5番目の葉が真上に来てそれまでに青い曲線が2周しているということは、ある葉からその上の葉までは、枝を2/5周しているということになります。 つまり矢印の芽と1番の葉は枝の2/5周分ずれていて、矢印の芽から2番の葉は 2/5 × 2 = 4/5周ずれていて、矢印の芽から3番の葉へは 6/5 周、4番の葉には 8/5 周、5番目には 10/5、つまり2周して真上に来ているということになります。
 アラカシの葉はデタラメについているのではありませんでした。 きっちり枝の 2/5 回転分ずつ、角度で言うなら、360°× 2/5 = 144°ずつずれながらついていることになります。 葉の付き方の規則性を「葉序(ようじょ)」といいます。 アラカシのように螺旋(らせん)状に少しずつずれて葉がつく場合は螺旋葉序と呼び、特に 2/5 ずつずれて葉がつく場合は「2/5葉序」と呼んでいます。 2/5葉序は、アラカシ以外でも、比較的多くの植物で見られる葉序です。
(この続きは次回で)

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コメント

U~~~N

せっかく、番号付けて教えてくれてはるのに
アタマの中こんがらがって、途中飛ばして
最期の8行でなんとなく解ったような・・・・・

螺旋葉序
初めて聞きます。

アラカシの木ってどこにでもあるのでしょうか?

投稿: わんちゃん | 2010年1月 8日 (金) 22時33分

実物を手にして読んでもらう方が分かりやすいかな・・・
アラカシはいちばん身近なカシと言っていいと思います。
でも、この話はアラカシに限りません。
詳しくは9日の記事で・・・。

投稿: そよかぜ | 2010年1月 9日 (土) 07時10分

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