アラカシの葉のつき方 ①
木の葉のつき方には法則性があるのか、という質問をいただきました。 葉が茎の左、右、左、右、・・・とつくような場合(これを2列互生と呼んでいます)などでは法則性があるのは分かりますが、多くの木の、一見いろんな方向に葉を広げている場合はどうでしょうか。 身近な木であるアラカシを例に見ていくことにします。
下の写真は10月に撮ったアラカシです。 ドングリにウラギンシジミがとまっていますが、今日はこれは無視
葉はいろんな方向に出ているようですが、このように横に出ている枝では、葉はいろんな方向に出ても、光合成をするためにねじれて、葉の表が上を向くようになりますので、分りにくくなります。
また、昨年伸びた枝と今年伸びた枝を連続して見るのも、冬芽の段階でややこしくなります。
葉のつき方を調べる入門には、真っ直ぐ上に、今年1年間でできるだけ長く伸びた枝を見るのが良いでしょう。 なお、この時期ですので、この春に枝が伸びると同時に展開した葉の中には、常緑樹といえども既に落ちている葉もあります。 でも、葉が落ちても、葉のついていた跡と、そのすぐ上には芽(腋芽)ができています。
下の写真のアラカシではどうでしょうか。 はたして葉のつき方に法則性はあるのでしょうか。
続きはこちらに・・・
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コメント
そよかぜさん、おはようございます。
いま、ドングリのことを調べていたのでとても興味があります。でも葉の並び方の法則性をネットで読んでみたのですが、難しいですね。
長崎のドングリはアラカシが多く、葉のカタチの変異も大きく悩ましい木です。
葉の付き方も見てみたのですが、茎のまわりを回るように互生のようで、上から見ると葉が重ならないようについていました。
続きを楽しみにしています。よろしくお願いします。
投稿: panda | 2010年1月 6日 (水) 08時49分
葉っぱのつき方に法則性アリに一票!!
気になります
ドングリになぜ、ウラギンシジミ。
投稿: わんちゃん | 2010年1月 6日 (水) 18時48分
pandaさん、アラカシは最も身近なカシと言えるのではないでしょうか。芽の様子もカシを見分ける時には役に立ちますよ。
葉の並び方、立体的に見えない画面でうまく説明できるかどうか・・・ がんばってみます。
わんちゃん、ウラギンシジミの幼虫の食草はマメ科植物ですが、成虫はカシなどの常緑の大木でよくヒラヒラしています。木漏れ日のスポットと銀色の翅が紛らわしくて保護色のように機能しているのかもしれませんね。
ドングリにとまっているのは、たまたまだと思います。
投稿: そよかぜ | 2010年1月 7日 (木) 06時44分