クロスジホソサジヨコバイ
お正月にちなんで、上は水引にも似たラインが鮮やかなクロスジホソサジヨコバイです。 体長5mmほどです。
上の写真、さて、どちらが頭でしょうか? って、クロスジホソサジヨコバイは再度の登場ですので、このブログを度々訪問していただいている方には、分かっていることを聞く、と、お叱りを受けるかもしれませんが・・・
クロスジホソサジヨコバイの体色には2型があり、体の中央を走る黒いラインの横に赤い色がついているもの(上の写真)とそうでないものがあります。 以前クロスジホソサジヨコバイを載せた時は、後者はきれいに撮れたのですが、前者はいい写真を載せることができませんでしたので、再度の登場です。
なお、上記の2種類の色の違いは、前者がメスで後者がオスだと言われたこともありましたが、同じ型どうしの交尾も観察されていて(例えばこちら)、雌雄には関係の無い個体差だと思われます。
話を「どちらが頭か」に戻します。 以前の記事にも書きましたが、このクロスジホソサジヨコバイは、写真家の糸崎公朗氏によって、「マエムキダマシ」という仇名がつけられ、こちらの方がすっかり有名になってしまいました。
上の写真は自然光で撮ったのですが、下は自宅でフラッシュを使用した写真です。 2枚の写真の模様を比較していただくと分かりますが、最初の写真の頭は左下です。
フラッシュの光を当てると偽瞳孔がくっきりと写ってしまって、あまり面白くありません。 でも、フラッシュを光らさないと絞りを絞り込めず、全身をくっきり写す事ができません。
クロスジホソサジヨコバイの名前は長いのですが、黒い筋の入った細い匙形をしたヨコバイの仲間、そのまんまです。
傍に幼虫もいましたので、下に載せておきます。 成虫では翅の端に眼のように見える模様があるのですが、まだ翅の生えていない幼虫にも、腹部の端に、眼のような小さな黒い点があるのがおもしろいところです。
こちらは飛ばないので、撮影は楽でした。
※ 最初の写真はH24.1.28.に入れ替えています。 それに伴い、文章も一部手直ししました。
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コメント
>さて、どちらが頭でしょうか?
>模様である偽の眼
に騙されるところでした。
>まだ翅の生えていない幼虫にも、腹部の端に、眼のような小さな黒い点があるのがおもしろいところです。
そうや、そうや、そうですね。
5㎜の世界の出来事ですよね?
スゴイなぁ・・・・・
投稿: わんちゃん | 2010年1月 2日 (土) 16時08分
幼虫はもっと小さくて3mm程度です。
投稿: そよかぜ | 2010年1月 2日 (土) 22時37分